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大和ハウス 中国向け工業化住宅が型式認定

中国全土で建設可能に

 大和ハウス工業は7月28日、同社と中国・宝業集団(本社・浙江省紹興市)が共同開発した中国向け工業化住宅の総合的な住宅性能が、わが国の国交省に該当する中国組織の「建設業界科技成果評価書」を取得したと発表。「評価書」はわが国の型式認定に当たるもので、今後、中国全土で建設することが可能となった。

 「評価書」を取得したのは「ブレース(筋交い)式軽量鉄骨造構造」と呼ばれるもので、一般的なラーメン構造と比較して @鉄骨重量が少なくて経済的 A設計が容易 B接合部が簡素で生産しやすい C構造部材がコンパクトで運搬しやすく施工しやすい−などとしている。

 同社は、わが国の戸建て住宅で多用されている「ブレース構造」を中国でも利用できるように宝業集団と共同で2006年から研究・試験を進めてきており、今回の評価書の取得につながった。

 同社は、今後の展開については未定としているが、同構造は中国政府が推進する省エネ、省部材などの環境政策、工業化政策にも適しており、市場規模が拡大する中国での建設が期待できるとしている。

(牧田 司 記者 2011年7月29日)