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 東京都「マンション環境性能表示」初の満点☆15個は

野村不動産「プラウドタワー東雲キャナルコート」

 東京都の「マンション環境性能表示」制度で満点の☆15個を獲得した最初のマンションは、野村不動産「プラウドタワー東雲キャナルコート」(江東区、600戸)と三井不動産レジデンシャルが事業参画している「六本木一丁目南地区第一種市街地再開発事業」(港区、269戸)であることが東京都環境局のWEBサイトから分かった。また。満点に1個欠ける14個を獲得したのは有楽土地「オーベルグランディオ多摩中央公園」(多摩市、358戸)の1物件。

 都の「マンション環境性能表示」制度は、環境に配慮したマンションが市場で評価され、事業主の環境への取り組みを促進させる目的で実施されている制度で、平成17年10月から始まった。

 評価項目は、当初は「建物の断熱性」「設備の省エネ性」「建物の長寿命化」「みどり」の4項目で、それぞれ1〜3個の星印(☆)の数で評価されてきた。満点は☆12個。平成22年1月からは評価項目に新たに「太陽光発電・太陽熱」が追加され、対象を従来の延べ床面積10,000uから5,000uに拡大されるとともに、一定規模以上の賃貸マンションにも適用されている。

 これまで5つの評価項目で全て☆3つの満点☆15個を獲得したマンションはなく、 ☆14個もなかった。分譲開始時点で初の満点の物件は野村不動産「プラウドタワー東雲キャナルコート」になりそうだ。

 旧制度で初の満点物件(☆12個)だった外断熱工法を採用した明豊エンタープライズ「シェルゼ木場公園」は、相場より単価が15%ぐらい高かったにも関わらず早期完売した。これまで ☆12個を獲得しているマンションは10物件しかない。

(牧田 司 記者 2011年7月21日)