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積水ハウス 空気環境に配慮した新商品

「エアキス」 標準搭載へ


「エアキス」内観

 積水ハウスは7月13日、同社の住宅技術を実物や実験装置で体験できる施設「関東・住まいの夢工場」(茨城県古河市)で、空気環境に配慮した新商品「エアキス」の発表見学会を行った。

 「エアキス(Airkis)」は化学物質低放散の建材、換気システム、化学物質を吸着する建材などを採用。「ホルムアルデヒド」「トルエン」「キシレン」「エチルベンゼン」「スチレン」など5つの化学物質を厚生労働省が定める濃度指針値の 2 分の 1 以下に抑え、シックハウスを防ぐ商品。大人より環境の影響を受けやすい子どもを基準にしたことがポイント。

 同社は「エアキス」の鉄骨戸建住宅主力商品への標準搭載を決定した。 

 会見に出席した積水ハウス阿部俊則・社長兼COOは「今は鉄骨戸建が対象だが、将来的にはシャーウッドやシャーメゾンもやっていきたいと思っている。5年前からずっと研究し、なんとか標準化が叶ったところだから課題は多く時間がかかるとは思う。空気環境配慮仕様を標準化していくことが、これからの住宅であるべきだと確信している」と話した。

 夢工場の実験室で実際にエアキスと従来の部屋を比較体験した。エアキスの後に従来の部屋に入ると粉っぽい匂いが少し鼻についた。部屋の建材を小さな箱に閉じ込めた「エアキス体験ボックス」はさらに違いがわかりやすく、従来型の箱に鼻を近づけると、粉っぽさに加え接着剤のようなツンとした匂いでくしゃみが出そうになった。エアキスは木の匂いがする程度で、匂いだけでもかなりカットされていることがわかった。


「エアキス体験ボックス」

(横山 裕美 記者 2011年7月15日)