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東京建物「Brillia 成増ステーションフロント」

駅から30m この近さがどう評価されるか


「Brillia 成増ステーションフロント」の建設現場


 東京建物が5月下旬に分譲する東武東上線成増駅前の「Brillia 成増ステーションフロント」を見学した。

 物件は、東武東上線成増駅から徒歩1分、または東京メトロ副都心線地下鉄成増駅から徒歩2分、板橋区成増二丁目に位置する14階建て全48戸の規模。専有面積は40.61〜73.54u、価格は未定だが、坪単価は240〜250万円になる模様。竣工予定は平成24年8月下旬。設計・施工は飛島建設。販売代理は東京建物不動産販売。

 現地は、物件名でも分かる通り、成増駅ターミナルの目の前、広告表示は「徒歩1分(80m)」だが、実際は30mしかない。敷地南側にはノッポビルが建っており、住戸は全て東向き。周辺はほとんど商業施設だ。ターゲットは明らかに単身者や DINKS 。メインは50u台の2LDKで、価格は3,500万円台から。

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 立地と価格からして人気になる可能性もあるが、あまりにも駅に近すぎて果たして単身女性の需要を取り込めるのかという懸念も記者にはよぎった。バルコニーと向き合う位置に駅舎があるからだ。北側には自転車置き場がある。バルコニーの手すりは下層から上層へ濃淡のグラデーションがかかったガラスだが、女性はバルコニーに出るのもためらうのではないかと思う。

 同社は、4年前に大型マンションを早期完売し、先月も戸建て19戸を早期完売した実績があるが、果たして今回はどうなるか。駅近の物件で、これほど売れ行き予測に悩んだ物件はそうない。

 基本性能・設備仕様は水準以上。2重床・2重天井、食洗機、御影石キッチンカウンターが標準装備で、「ピピッとコンロ」と「IHクッキングヒーター」が選択できる。

(牧田 司 記者 2011年5月11日)