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三菱地所 平成23年3月期決算

マンション、注文住宅が改善し増益

 

 三菱地所は5月9日、平成23年3月期決算を発表。主力のビル事業と住宅事業で減収となったため減収となったが、住宅事業や注文住宅事業で増益となったため営業利益、経常利益とも増益となった。また、前期は特別損失888億円を計上したのに対し、当期は148億円にとどまった。売上高は9,884億円(前期比2.5%減)、営業利益は1,582億円(同6.2%増)、経常利益は1,308億円(同11.5%増)、当期純利益は642億円(同439.6%増)。

 ビル事業は、売上高は前期に比べ257億円減収の4,639億円、営業利益は前期に比べ80億円減益の1,418億円。3月末の空室率は3.58%。

 住宅事業は、マンションの販売戸数が前期の6,987戸から6,148戸へ減少したため減収となったが、営業利益は改善が見られ475億円増益の1,341億円となった。

 注文住宅は、「三菱ホーム」の受注が伸びたために売上高は前期比68億円増の332億円、営業損益は前期が3億円の営業損失だったのに対し8億円増益の4億円の利益となった。

 次期業績見通しは、震災の影響などで住宅事業で減収減益を見込んでいるため売上高9,770億円(前期比1.2%減)、営業利益1,450億円(同 8.4%減)、経常利益1,100億円(同15.9%減)、当期純利益550億円(同14.4%減)を予想している

(牧田 司 記者 2011年5月10日)