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  三井不動産 震災の特別損失82億円を計上


  三井不動産は4月28日、平成23年3月期決算を発表し、東日本大震災の被害による損失として46億円、災害損失引当金繰入額として35億円、合計約82億円の特別損失を計上した。同社は宮城県の商業施設「三井アウトレット パーク仙台港」(仙台市宮城野区)「ララガーデン長町」(同市太白区)などの施設が震災の被害を受けた。また、震災後の株価の下落などによる投資有価証券評価損として62億円を計上した。

 28日の三井不動産の決算発表説明会で、同社経理部長・弘中聡氏は今期の業績予想について「震災の影響は商業施設やホテル、リゾートを中心に受けると思われ、百数十億円の特別損失を織り込んでいるが、現段階では先行き不透明で分からない部分もある。特別利益もあり、当社はいつも特別損失として100億円ぐらいを見込んでいる」と語った。

(牧田 司 記者 2011年5月2日)