RBA HOME> RBAタイムズHOME >2011年 >

三井不動産 平成23年3月期決算 期初予想通りの業績

 

 三井不動産は4月28日、平成23年3月期決算を発表。東日本大震災の影響はあったものの、ほぼ期初予想通りの業績となった。売上高は1兆4,052億円(対前期比1.5%増)、営業利益は1,200億円(同0.4%減)、経常利益は962億円(同2.5%増)、純利益は499億円(同16.9%減)。

 セグメント別では、「賃貸」は前期に比べ75億円減収 66億円の減益。首都圏オフィス空室率(単体)は4.0%と12月末から低下(平成22年12月末4.9%)した。

 「分譲」は、個人向け住宅の販売状況が好調に推移し、売上計上戸数が前期比で増加し増収したものの、営業利益については前期に高収益の大規模物件の計上が多かったこともあり減益。セグメント全体では前期に比べ189億円の増収、37億円の増益。

 「マネジメント」は、商業施設の新規稼働に伴う受託物件の増加や賃貸住宅の管理戸数の増加に加え、仲介・アセットマネジメントではリハウスなど個人向け仲介事業で取扱件数が増加したことなどにより増収。セグメント全体では前期比で112億円増収、24億円増益。

 次期の業績予想は、 東日本大震災による影響を織り込み、売上高は1兆4,000億円(前期比0.4%減)営業利益は1,150億円(同 4.2%減)、経常利益は920億円(同4.4%減)、当期純利益は470億円(同 5.8%減)を見込む。

(牧田 司 記者 2011年4月28日)