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オリックス不動産・東急電鉄「サンクタス横浜mid」

単身男性にもうけるか


「サンクタス横浜mid」完成予想図


 オリックス不動産(事業比率50%)と東急電鉄 (同) が共同で5月末に分譲する「サンクタス横浜mid」を見学した。

 物件は、JR東海道本線横浜駅から徒歩9分、横浜市営地下鉄ブルーライン高島町駅から徒歩1分、京急本線戸部駅から徒歩5分、みなとみらい線新高島駅から徒歩8分、横浜市西区花咲町7丁目に位置する10階建て全72戸。専有面積は40.64〜64.75u、価格は未定。竣工予定は平成24年2月下旬。施工は東洋建設。設計はエムエーシー建築事務所。販売代理は伊藤忠ハウジング。

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 種明かしから先に紹介する。実は、この物件は「みなとみらい」に位置していると勘違いして見学したのだ。「みなとみらい」は、地区計画によって建築物の用途が決まっており、マンション建設は三菱地所レジデンスが「新高島駅」近くで計画しているのを除き、予定はほとんどないはずだ。にもかかわらず、オリックス不動産がマンションを分譲するというので飛んでいったのだ。

 モデルルームを見て、「みなとみらい」の物件でないことが分かったのだが、「みなとみらい」ではないために単価が割安であるのにも驚いた。

 「みなとみらい」の物件なら、坪単価は間違いなく300万円を突破する。リーマンショック前なら坪400万円したかもしれない。この物件は、住居表示が「花咲町」であることでも分かるように、 JR の線路の東側にある「みなとみらい」があるエリアとは逆の西側に位置する。単価は未定だが、坪230万円ぐらいになる模様だ。単価にして100万円は安く、しかも「高島町駅」はすぐ目の前だ。敷地の東側には同じ高さぐらいのノッポマンションが建っているが、南−西−北は道路に面しており、かなり開けている。

 このエリアの市場はよく分からないが、横浜駅に歩ける距離で坪230万円はいかにも安い。

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 「みなとみらい」を基準にすると、設備仕様は見劣りする。しかし、「戸部」を基準にするとグレードは高い。リビングドアをはじめ開き戸は全てソフトクローズ機能付き。食洗機も標準装備されている。販売担当者は、「モデルルームはオープンしたばかりだが、周辺の物件と比べ仕様が高いと評価されている。単身女性だけでなく、単身男性からも貸しやすく、売りやすい≠ニの評価をもらっている。早期完売を目指す」と語っていた。

 記者も同感だ。単身女性が殺到するエリアではないと思うが、利便性を重視する単身男性にはこの立地は魅力だろう。記者が商品企画担当だったら、物持ちの少ない単身者をターゲットにした30uぐらいのプランを1スパンか2スパンつくる。申込みが殺到するのではないか。

(牧田 司 記者 2011年4月27日)