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柱状図も用意 大京「ザ・ライオンズ両国」


「横綱町公園」から建築中の「ザ・ライオンズ両国」を望む

 

 大京のフラッグ・シップマンション「ザ・ライオンズ両国」を見学した。震災直後の分譲とあって、ボーリング調査によって採取した地表から約50m地下の到達点までの土壌のサンプルを図示した「「柱状図」が用意されていた。

 物件は、都営大江戸線両国駅から徒歩4分、又はJR総武線両国駅から徒歩6分、墨田区横網1丁目に位置する14階建て全52戸の規模。現在分譲中の住戸(5戸)の専有面積は68.11〜75.15u、価格は5,490万〜6,820万円、坪単価は271万円。竣工予定は平成24年3月22日。施工は大末建設。設計はイクス・アーク都市設計。デザイン監修は船田徹夫氏。

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 ザ・ライオンズ≠ヘ今回の物件で首都圏11棟目、全国で22棟目だ。記者は首都圏の供給物件をほとんど見学しているが、周辺の居住環境としては「善福寺川公園」と「大宮」に並ぶか、あるいはここがナンバー一かという恵まれた立地にある。

 現地は、両国駅北口の再開発地区計画エリアの一角で、両国国技館、江戸東京博物館、 NTT ドコモ墨田ビル、第一両国ホテル、日大一中・高、両国中学校などが周辺にある。道路を挟んで敷地西側には旧安田庭園と両国公会堂、敷地北側には横綱町公園が広がっている。

 住環境の良さを考慮すれば、坪単価はリーズナブルなものだろう。準都心部でこれほど恵まれた立地のマンションはそう多くない。 

 心配された液状化の影響も全くなかったという。東京都が昭和63年に作成した液状化予想図によると、このエリアで液状化が起きる可能性があるとされていることから、同社は実地調査も行った。同社首都圏第一支店営業一部担当副部長・織山俊也氏によると「ゼネコンの所長と一緒に見て回ったが、まったくなかった。柱状図も用意してお客様にはきちんと説明している」と語った。「震災の影響で当初の予定より進捗はやや遅れているが、共用部分はもちろん、フローリングや面材の一部は天然木にし、天然石などもふんだんに用いグレードアップも図っているので、お客様は戻ってきてくれるはず」とも語った。

 他のザ・ライオンズ%ッ様、設備仕様レベルは高い。ライオンズ リビング ラボ≠ェ標準装備されているほか、換気機能付き玄関ドア、2重床・2重天井、エコガラスなどが採用されている。

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 記者は、地盤の固さや、地盤が弱いところは杭打ちを行って補強したなどという説明は何度も経験しているが、「柱状図」が用意されているマンションはほとんど見たことがない。これからはこのような事例も増えてくるのだろうが、地下 50 m下がどのような地質になっているのかを知る上では参考になるのだろう。これも安心・安全の取組か。


大京が用意した現地の柱状図

(牧田 司 記者 2011年4月18日)