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「ヒューマンな仕事進化させよう」黒住理事長

高層住宅監理業協会が新年賀詞交歓会



挨拶する黒住理事長(帝国ホテルで)


 高層住宅管理業協会は1月17日、恒例の「平成23年 新年賀詞交歓会」を都内のホテルで開いた。関係者ら約450人が参加した。

 冒頭、挨拶に立った黒住昌昭理事長(大京アステ−ジ会長)は、この1年間を振り返り、同協会が目指す総合住生活サービス業は「専有サービスを各社が行うようになり、ヒューマンな仕事が徐々に浸透しつつある」と評価し、今年度が最終年度である中期3カ年計画も「おおむね計画どおり達成できた」と語った。

 来年度から新たな3カ年計画を策定するに当たって、@高齢化対応A総合住生活サービス業としての住まい方の提案B協会資格である区分所有管理士の活用C環境問題への取り組みD法令遵守−の5つのポイントを上げた。

 高齢化対応では、「建て替えには合意形成の大きな壁があり、建て替えなくても長く住める長寿化策も協会として提言したい」とした。住まい方提案についても「国家資格を含め区分所有管理士の資格について提言する」と語った。

 黒住氏は最後に、「住まう楽しさを訴えることで新しいビジネスチャンスを生み、社会的認知度も高まる。マンションストックは580万戸にも達した。本日は阪神淡路大地震が起きた当日でもありますが、地域の方々の安全も一緒に守れる仕事をすることで、業界で働く社員に夢を与えられるよう、業界一丸となってより高いレベルの仕事をしましょう」と訴えた。

 乾杯の音頭を取った池田孝副理事長(三井不動産住宅サービス社長)は、「日本経済は明るさを取り戻しつつあるが、さらに回復傾向を加速させるのか、再び低迷するのか、今年は分水嶺。業界は比較的順調に推移しているが、業務品質の向上とお客さまの信頼を勝ち取るよう頑張りましょう」と挨拶した。


池田副理事長

◇     ◆     ◇

 以下に出席者のコメントを紹介する。(順不同)

 大和ライフネクスト事業本部取締役・城戸知幸氏 当社は主婦の目線も重視しており、女性を社員として積極的に採用し登用している。グループの大和サービスは新しい工法を開発して大規模修繕に対応している強みがある

 野村リビングサポート代表取締役社長・関敏昭氏 (専有部サービスを開始して1年近くになるが)大ヒットといってよい。他社は有料だが、当社はモニター制度で無料にして差別化を図っている

 日本ハウズィング執行役員マンション管理事業本部副本部長・吉田裕幸氏 (専有サービスは)当社は3年以上前から行っており、いわば先駆け。マンション管理士の活用も積極的に行っている

(牧田 司 記者 2011年1月17日)