RBA HOME> RBAタイムズHOME >2011年 >

日赤への義援金229億円 阪神・淡路の2倍ペース

 日本赤十字社がホームページに公表している数字によると、東北関東大震災義援金の額は3月22日現在、約229億円となっており、阪神・淡路大震災の震災発生から14日目の平成7年1月31日末の約164億円を約40%上回っている。今回は1日平均で約23億円集まっており、阪神・淡路の約11億7,000万円の2倍のペースとなっている。義援金の額にも今回の被害の大きさが表れている。

 阪神・淡路では受付窓口を閉鎖した12月31日までに約1,001億円が集まった。このうち892億円が3月末までに集っており、今回の地震でも5月末までにどれだけ集るかが注目される。

◇     ◆    ◇

 今回は、被害のエリアも死者・行方不明者の数も阪神・淡路と比較にならないほど大きく、義援金の送り手となる首都圏の企業や住民も被害を受けている。また、リーマンショックから完全に抜けきっていないだけに、暗い影も落としている。義援金の額がわが国の経済復興力を測る指標になるかもしれない。政府は、今回の震災の直接被害額を16〜25兆円と試算しているようだが、読みが極めて甘いような気がする。原発の問題を含めれば、さらに経済被害額は膨らむ。

(牧田 司 記者 2011年3月24日)