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埋立地が多い浦安、千葉市は震度観測所・数再検討を


  今回の巨大地震による震度は「浦安市」と「千葉市美浜区」の震度はいずれも「5強」だった。記者は「5強」でインフラがズタズタになり、少なくない住宅も傾くなどありえないし、「液状化」によって実際は震度がもっと強かったのではという疑問を抱いている。

 そこで、気象庁に問い合わせてみた。同庁によると、浦安市の観測所があるのは「猫実」で、千葉市美浜区は「真砂第一中学」こあるとのことだった。猫実は埋立地とそうでない地域の狭間で、真砂一中は埋立地。

 同庁によると、地盤が弱いところなどは、一般論として震度は1ランクぐらい上がることもあるそうだ。つまり浦安も千葉市美浜区の震度は「6弱」の可能性もあるということのようだ。

 観測所を設置する場所と数を決めるのは各自治体に任されており、その費用も各自治体が負担することになっている。観測機器そのものだけで数百万円かかり、このほか定期点検などのメンテ費用がかかる。また、

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 記者は、両市とも埋立地を多く抱えている特殊性を考慮して、設置場所・数の再検討を行うべきだろうと思う。ただ、かなりの費用がかかるので、少なくとも設置場所の情報を公開し、どのような特性を持つ場所なのかを市民に開示するべきだろう。

 マタ、不動産業界には重要事項説明に「液状化」を盛り込むべきとする声があるようだが、業界に「液状化」について予測する能力もなければ権限もない。各自治体が今回の教訓を生かしてしっかりしたハザードマップを作成し、それから論議すべきだろう。

 

(牧田 司 記者 2011年3月23日)