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「キーワードは環境とストック」和田会長

プレハブ建築協会が新年賀詞交歓会


会場の如水会館


挨拶する和田会長

 

 プレハブ建築協会は1月12日、東京・如水会館に関係者ら約400人を集め、平成23年の新年賀詞交歓会を開いた。

 冒頭、挨拶に立った和田勇会長(積水ハウス会長兼CEO)は、「わが国経済は回復の兆しを見せてきたが、円高の進行などで中だるみ状態が続いている。しかし、アメリカのダウは年明けから2年半ぶりの高値を付け元気になってきたし、アジア諸国も中国や韓国を中心にみんな活力がある。日本もTPPなど開国をして農業も輸出できるようにすべきだし、住宅は後押しがあればもっと伸びるし、輸出も可能な産業になる。住宅着工も90〜100万戸ぐらいは引き上げられる力がある。内需の柱となる産業として会員会社みんなで頑張っていきたい。

 キーワードは『環境』と『ストック』だ。以前は『環境』をテーマにしても売れなかったものが、いまは『環境』を付けないと売れない時代になってきた。太陽光はせっかく盛り上がってきたのだからもっと伸びるような支援策を期待したい。『ストック』もエコポイントを背景にリフォーム市場の活力が出てきた。

 問題なのは1,000万戸弱あるといわれる旧耐震の建物。耐震住宅やリフォームにはインセンティブを与えて普及促進を図るべきだし、安全性の高い住宅を供給するのはわれわれの義務でもある。

 今年は日本経済が元気になるよう頑張りましょう」などと語った。

 来賓として挨拶した国交省・川本正一郎住宅局長は、「住宅需要の中心をなす30歳代が10年前と比べ大幅に収入も金融資産も減少しているように市場構造が大きく変化している。世帯構造も30歳代の単身者が増加するなど、大きく変化している。このような所得と世帯構造の変化にどう適応していくかが課題」と今後の政策課題をあげた。


乾杯の音頭をとる住宅部会長・平居正仁氏(旭化成ホームズ社長)

(牧田 司 記者 2011年1月13日)