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「マンション購入マインドへの影響は少ない」

ある販売現場の声

 

 巨大地震の影響で「販売自粛」ムードが広がり、どこのマンション販売現場も開店休業≠セろうと思ったが、ある多摩地区のマンションはそうではなかった。

 販売責任者は、「当社のマンションは、再来のお客さまで鉄道関係者などの方にはキャンセルが出たり、身内の方が東北にすんでいらっしゃる方で契約予定を白紙にされたりした方もいらっしゃいますが、地震が購入マインドに影響を与えるのは、短期間ではないでしょうか。不謹慎かもしれませんが、マンションは大丈夫と思われたお客さまも多いでしょうし、湾岸ではないのも当社の物件にとってはプラスに働くように思います。地震の翌日も契約された方がいらっしゃいます。販売スピードに影響が出るとは考えていません」と語った。

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 原発問題がどうなるか、計画停電がどうなるか不透明部分も多いが、市場が冷え込まないのを祈るばかりだ。あれは昭和57年だったか。マンション抽選日に当たる日曜日に首都圏を襲った台風の影響で売れ行きがバッタリ止り、それ以降、マンション市場が奈落の底に落ち込んだのを思い出す。電力供給不足による工場からの資材調達もどうなるのか心配だ。

(牧田 司 記者 2011年3月14日)