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「スカイライトチューブ」体験・見学会 牛久工務店

 
「スカイライトチューブ」を搭載した住宅

 

 太陽光照明システム「スカイライトチューブ」代理店の牛久工務店(牛久光次社長)は3月12〜13日、同システムを搭載した環境配慮型住宅の「体験・見学会」を墨田区東向島で行った。

 住宅は東武伊勢崎線曳船駅から徒歩10分の3階建て鉄骨造。1階が車庫・エントランスで住宅部分は2〜3階。屋上に大小6個の「スカイライトチューブ」と太陽光発電を設置。特殊なアルミ製の筒を通じて居室やキッチン、洗面所などに太陽光が当たるようにしているほか、 LED照明なども設置している。

 住宅の壁にはエコカラット、珪藻土クロスを採用。屋内の床材にはカリン、ナラ材、手すりにはタモ材の無垢材を使用。玄関、居室、浴室、トイレドアなどは極力引き戸とし、ユニバーサルデザインにも配慮。壁や吹き抜け部分の天井には半透明の「中空ポリカ」を採用することで、人の気配を感じたり、冷暖房高率を高める工夫も凝らしている。

 柱型をデザイン処理して可動式の棚を設け、座ってスカイツリーが眺められるベンチも設置した。西側に面したバルコニー手すりは遮光ルーバーを設置して、夏場の暑い日ざしを遮るようにしている。屋上には芝を貼り、雨水利用の自動潅水も行う予定。

     
キッチン(スカイライトチューブのみ)とルーバー越しに見えるスカイツリー

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 取材に訪れたのは巨大地震があった翌日の12日の午後。記者はかなり落ち込んでいたが、電気がなくても、本来は暗いはずのキッチンや洗面室が明るいのには驚くとともに、嬉しくなった。乱反射しながら届く光はやわらかく、影が少ないので牛久社長の顔が穏やかに見えた。化粧する時や、家族に眺められる女性にはぴったりの光だと思った。

 われわれはのべつ幕なしに電灯をつけているが、電灯をつけなくても暮らせるこのようなシステムを見直さなければならない。巨大地震に見舞われた直後だけに強くそう思う。

     
左から灯りなし、蛍光灯、スカイライトチューブ(いずれもフラッシュなしの状態で撮影)

究極のエコ照明 太陽光照明システム「スカイライトチューブ」(3/3)

(牧田 司 記者 2011年3月14日)