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29四死球の乱戦 リハウスが大逆転サヨナラ勝ち

9番出口が2安打4打点 サヨナラ打


サヨナラ打を放ったリハウス出口

1
2
3
4
 
合 計
スウェーデンハウス

11

三井リハウス東京
10
2X

 

12
(5回時間切れサヨナラ)

 

スウェーデンハウス エース大関は仕事で欠場

 5回まで双方で29四死球の乱打戦を三井リハウス東京が制した。0−8から4回に一挙10点を奪い逆転、5回に再度逆転を許したが、その裏9番出口が逆転サヨナラ打を放った。スウェーデンはエース大関を仕事で欠いたのが全て。

 3回までヒットわずか1本で、大量8点リードを許したリハウスは4回、猛反撃を開始。この回先頭の8番大内から3者連続四球を選び満塁とし、2番眞保榮の内野ゴロで1点、さらに連続四球で3点を返した。5番平賀は三振したが、続く2者が連続四球でその差3点差に。ここで相手投手が寺田から瀬宮に交代、しかし、瀬宮も制球が定まらず、9番出口の2点適時打を挟み4四死球を選び、この回一挙10点を奪い逆転。

 5回に3点を奪われ再度逆転されたその裏、この回先頭の6番引地は三振に倒れたが、7番東、8番大内が連続四死球と重盗で一打逆転の好機をつると、出口が再び逆転の適時打を左翼前に運び劇的な勝利を収めた。放った安打は出口の2本を含めわずか3本。

 先発の眞保榮は、制球が定まらず1死を取ったのみで4四球4失点で降板。2番手藤田が粘り強く投げたが、5回途中まで9四死球を与え5失点降板。最後は大内が逆転打を許しながら最後は2三振を奪い締めた。3投手で与えた四死球は14個、被安打は6。

    
リハウス藤田投手(左)と女性応援団「あの相手の投手だったら、私でも振らずに出塁できる」

  スウェー 席打安点
E 小 柳4 3 0 0
C   延 4 1 0 0
D152寺田4 2 0 1
B 佐々木4 4 1 1
G 浅 見4 1 0 0
A1藤 森4 2 1 0
F15菊 池42 2 4
H 小野寺2 2 1 1
打 遠 藤2 1 0 0
@ 田 村2 2 1 1
D17瀬 宮2 2 0 0
振球犠  ………
914 0  3620 6 8
……………………
三 井  席打安点
C 佐 藤4 1 0 0
@9眞保榮4 1 0 1
H18藤 田4 1 0 1
A 西 田4 1 0 2
D 平 賀4 4 0 0
E 引 地4 3 0 1
B   東 4 1 1 1
G1大 内4 0 0 0
F 出 口4 3 2 4
振球犠  
420 0  3615 3 10
…………………
投  手 回安振球責
田 村 20 1 0 6 0
寺 田 12 0 3 7 7
瀬 宮 00 1 0 2 3
菊 池 00 0 0 3 0
藤 森 02 1 1 2 2
…………………
眞保榮 011 0 4 4
藤 田 40 4 7 9 5
大 内 02 1 2 1 0

 スウェーデンはエース大関を仕事で欠いたのが全て。先発の田村は2回途中まで無失点に抑えたが、6四死球を与え降板。2番手の寺田は1回3分の2投げ、7四死球7失点。瀬宮、菊池、藤森と繋いだがピリッとしなかった。5投手で20個の四死球を与えた。

 打線は、相手3投手の制球難につけ込み毎回得点の11点を奪ったが、四死球の数が明暗を分けた。5回に再逆転の2点適時打を放った4打点の菊池はヒーローになり損ねた。

○安西監督 さすがに8点取られた時は負けを覚悟した。声も出なかった。これで(記者の)レーティングを4度覆した。次のリアルプランは総力戦で戦う

○出口 気持ちいいー。超気持ちいいー

○平賀 僕がチャンスで打っていたら8打点ぐらいあった(この日まで6打数4安打、打率 .667で打撃成績3位につけていた46歳の鉄人が4打数無安打2三振と大ブレーキ。ナインでただ1人出塁もできなかった)

●田村監督 ちょっと、コメントのしようがない。層を厚くしないと…

●遠藤 大関? 今日は仕事。あいつがいないとただのチームになっちゃう(と試合前。その通りの結果になった)

     
左から歓喜するリハウス安西監督、ナイン、出口

またまた消耗戦を制したリハウス

 またまたリハウスが消耗戦を制した。0−8でリードを許した時点で完敗かと思ったが、相手投手がいないのに付け込んで大逆転のサヨナラ勝ち。過去の大会で何度も劣勢を跳ね返してきたジンクスが生きていた。ツキだけではない、不思議な魔力を持っているチームだ。

 

次のベスト8をかけた試合は、いわば兄弟のリアルプラン。記者のレーティングでは、スウェーデンとの15点差よりさらに大きい17点差。どちらが兄か弟か分からないが、常識的にはリアルプランに勝てる確率は10%もないと見たが…。まさか元巨人の作田を出場させることはあるまい。

    
左から田村監督、寺田、瀬宮(みんな頑張ったが…3人合わせ15四死球、自責は10点)

 

(牧田司記者 平成22年9月15日)