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第22回RBA野球大会 

決勝T進出全チーム決まる 決勝展望 

 

 第22回RBA野球大会は決勝Tの進出全チームが決まった。水曜は6連覇中の王者・旭化成ホームズを始め昨年4強の住友林業、ちばリハウス、東急リバブルなど 16 チーム。日曜ブロックは昨年優勝の清水建設、準優勝の東電不動産、4強ケンコーポ、タイセイ・ハウジーなど12チームが勝ちあがった。ほぼ順当と思えるメンバー構成だが、それぞれが不安要素を抱え、伏兵にも優勝戦線に食い込むチャンスは十分がありそうだ。

4強のほか伏兵も虎視眈々 水曜ブロック

 メンバー構成から見れば、常連のオークラヤ住宅が姿を消したぐらいでほぼ順当な勝ち上がりだ。 王者・旭化成ホームズが危なげなく3連勝で勝ち上がったほか、準優勝の住友林業、力のあるリストが3連勝でシード権を手に入れた。

 昨年4強の東急リバブルは最弱≠フコスモスイニシアを延長でやっと下すなど苦戦したが、新人・桑折(コオリ)投手が苦境を救った。

 優勝戦線は、この4チームが中心となって展開されそうだが、伏兵も虎視眈々。三井リハウス東京は眞保榮投手が好投して3連勝。シード権を獲得した。知将・安西監督は、元巨人の作田の出場をほのめかすなど相手チームに揺さぶりをかけている。制球力に磨きをかける篠原を擁するちばリハウスも調子を上げている。

 積水ハウス千葉西の主砲・佐藤を獲得し、新人・竹内の加入でチーム力がアップした積水ハウスも怖い存在だ。

 このほか、リストに善戦した三井不販リアルプランセンター、打線好調の伊藤忠ハウジング、好投手・伊藤を擁する住友不動産販売、投打のバランスがいいスウェーデンハウスらも侮れない。

 22歳のエースで主砲の白井がチーム力を一変させたベンハウス、3本塁打を放った清水がいる初陣ポラスの戦いにも注目したい。

 結論としては、やはり総合力で勝る旭化成ホームズが断然優勢だが、エース今野は予選でほとんど投げていない。住林のエース稲田もそうだ。リスト藤井は昨年の出来にないと見た。伏兵にもチャンス十分だ。

強豪以外もチャンス十分 日曜ブロック

 予選で圧倒的な強さを発揮したのはケンコーポと東電不動産だ。ケンコーポは、エース小笠原が力任せから制球重視に切り替えた効果てき面。16回投げ四死球はわずか1個のみだ。ベテラン、若手の歯車もかみ合う。

 東電不は、エース清水が13回投げ自責点ゼロ。打線も、主砲の田中は本人曰く新婚ボケ≠フようだが、篠宮、清水、五月女、飯塚ら4割打者が4人もいる。

 対照的に、昨年優勝の清水建設は格下に苦戦するなど内容的にはいま一つ。山寺監督がかん口令を敷いているのか、エース小寺の調子がさっぱり分からない。小寺はサンフロンティア戦に投げたが4失点。

 タイセイ・ハウジーは、千葉英の制球力は徐々によくなっている。千葉政も肩痛が癒えたようだ。 この4チームがやや戦力上位だが、展開一つでこの4強を倒しそうなチームは少なくない。

 豊富な投手陣を持つサンフロンティア、人差し指を骨折しながら好投した東投手を擁する三井不動産販売、西沢、岩間の2枚看板が心強い安田不動産、6大学公式戦でも活躍した相澤の復肩≠ェ著しい三井不動産にもチャンス十分だ。

 大穴は菱重エステートだ。酷暑にもびくともしない怪物エース佐々木に、ラガーマン山野、失恋して頭を丸めた脇が絶好調。消耗戦になったなこのチームが一番だ。

 日曜ブロックも総合力では4強だが、ケンコーポは打線に、東電は清水の肩痛が、清水は小寺の調子に、タイセイは千葉英の制球難にそれぞれ弱点も抱えており、2番手グループが一泡吹かせても驚かない。

(牧田 司 記者9月2日)