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第22回RBA野球大会 日曜ブロック 5日目

どっちも勝て 記者の勝って予想

 勝てば決勝トーナメント進出、負ければ予選敗退。炎暑に燃え上がるか灼熱地獄に落ちるか。ここは関が原の戦い。各チームとも総力戦で挑むはずだ。

サンフロンティア不動産(70)−旭化成リフォーム(72)

 レーティングはわずか2点差で旭化成リフォームが上位だが、ほとんど差はないと見た。流れ一つでどちらへも転がりそうだ。サンフロンティアは前試合で悔しい負け方をしているが、展開的には勝った試合。悔しい思いをバネにすれば互角以上に戦える。投手は芳賀か奥田か、それとも二宮か。コマは揃っている。打者陣も元気だ。

 旭化成は前試合で金子を温存した。ここは必勝態勢。金子の先発だろう。緩急を交えた投球ができればサンフロンティアを最小失点に抑えられるか。ただ、ストレートに威力がないだけに両刃の剣。危険性も伴う。打線は上り調子で、サンフロンティアより上とみた。

鹿島建設(76)−三井不動産(75)

 この試合もレーティングは1点差。ないようなものだ。どちらに勝利の女神が微笑むか。

 鹿島の先発は新人の豊田だろう。強打の東電打線を3失点(自責点1)に抑えたのは本物だ。三井打線を封じることもできると見た。打線は下位打線が弱いが、上位打線はいい。機動力もある。マンションの施工が多く、確か三井不動産は鹿島の株をたくさん所有しているはずだが、ここは施主だろうが株主だろうが遠慮しないはすだ。

 三井不動産は木下の復帰が大きい。前試合で登板せず、肩を温存出来たのはプラス要因。ここは全力投球か。力で鹿島打線を抑えるか。前試合で投げた相澤はやはり肩が万全でないようだ。5分、6分の力で投げていたが、制球力がよく変化球も決まった。連投はないと見たが…。

 不気味なのは工藤が「もう1人慶大出の投げられるのがいる」と語ったことだ。鹿島への揺さぶりか。

住友不動産(81)−菱重エステート(68)

 中須を擁する住友不動産が上位とみた。やはり中須は只者でない。前試合では10失点したが、午前中に8回も投げた影響か。さすがに酷暑の中でダブルヘッダーはきつい。都合15回を投げたことになる。打線も守備も弱いが、2、3点奪えば逃げ切りは可能だ。

 レーティングで劣るが、エース佐々木のスタミナは中須に劣らない。昨年はいつもダブルベッダーで臨んでいたが、さすがに前試合では「この暑さで1日2試合ははつい」と自粛したのが勝利に結びついた。住友打線なら中須以外は抑えられるはずだ。守備力も住友を上回る。

 しかし、中須を打てる打者は…いそうもない。死んだ振りしてストレート狙いに徹し、活路を開くしかない。高速スライダーは打てない。ケンはセンター返しに徹していた。

東京建物(54)−ミサワホーム(58)

 レーティングはお互い下から数えたほうが低いもの同士の戦い。強豪チーム同士とはまた別の意味で興味深い一戦だ。ミサワが勝てば4年ぶり、東建が勝てば7年ぶりの決勝T進出だ。

 ミサワがやや上位と見たが、これは鉄人¢蝟が出場することを前提にしている。月末は仕事が忙しいようだが、この日は8月1日。月末処理があると欠場もあるのか。前試合で投げた繁田、星野は東建打線なら通用するか。経験豊富なベテラン揃いというのもチームの特徴だ。

 対する東建は何しろ勢いがある。初戦で蝸牛の戦いとはいえテーオーシーに勝ち、5年ぶりに勝利の美酒を味わった。強豪の清水相手に4回まで4−4の互角に戦った。39歳のエース陣内も完全復活。ミサワとは対照的に若手中心のメンバー構成だ。

 酷暑の中で経験が勝るか若さが押し切るか。記者にも全く分からない。

三井不動産レジデンシャル(69)−三菱地所(64)

 レーティングは5点差で三井不動産レジデンシャルが上位だが、点数以上にここは三井が優勢。トーシンの元エース長谷川が加入し、前試合で三井不販の東投手と互角に投げあった力を上位と見たからだ。ただ、長谷川はトーシン時代から肩を酷使しており、果たして連投がどうなるか。全然投げられない場面も想定したい。

 長谷川が投げられなければ三菱にもチャンスがある。ただ、今年の2試合を見た限りでは投手難が解消されていない。根神も土田も木下もピリッとしない。藤原監督は「隠し球がいる」と語ったが、まさかこのうちの1人であるまい。

 同社チームには慶大野球部出身者が多かったが、最近は三井不動産や旭化成ホームズにみんな取られている。ここで敗れれば、水曜ブロックも含め三菱グループは全滅することになる。三菱ブランドを死守するか。

タイセイ・ハウジー(87)−ポラス(79)

 優勝候補の筆頭に上げたタイセイ・ハウジーだが、住友不動産にまさかの逆転負け、前試合では昨年は大勝した安田不動産の西沢に屈した。どうも流れが悪い。好投手ばかりの対決ではあったが、期待された田母神はまだ1安打。千葉英は肝心な場面でノーコン病が再発した。

 ここは必勝を期し千葉政の先発か。千葉政は28日の不動産健保大会にも投げるようだが、どちらが重要かを考えれば分かるはずだ。まさか健保大会に全力投球をする愚を冒さないだろう。

 ポラスも今年は元気がない。選手登録の数は他のチームより圧倒的に多い約80人を数えるが、どうも烏合の衆のようだ。記者が好きな荒川が打っても後続が打てず、主砲の成田が本塁打を打っても単発。ここは後がないだけに発奮しないと、この5年間で初の予選敗退が決まる。

(牧田 司 記者7月27日)