RBA HOME> RBAタイムズHOME >2010年 >

第22回RBA野球大会 日曜ブロック 4日目

どっちも勝て 記者の勝って予想

 

清水建設(75)−サンフロンティア不動産(70)

 レーティングを81から75に下げた清水建設だが、ここは真価が問われる試合。誰が投げるのか。橋口、本間、吉田瑞もある程度の失点は覚悟しなければならない。打線の奮起がないと危ない。昨年の王者の貫禄を見せるためにも負けられないが…。

 サンフロンティアは元気だ。何より心強いのは投げられる投手が何人もいることだ。これまで奥田、芳賀、石井が投げており、ベテラン二宮は一度も投げていないが、ここぞというときは投げるはずだ。確か塩澤も投げられるはずだ。酷暑を乗り切るには十分の投手陣だ。打線も好調。1番小林に久々の安打も出た。

 サンフロンティアが勝っても驚かない。むしろ優勢かもしれない。

鹿島建設(76)−東電不動産(85)

 東電不動産が優勢だが、鹿島も十分戦える戦力があるとみた。東電の先発は、前試合はソフトボールの大会に投手として出場して欠場したエース清水だろう。清水は野球だけでなくソフトボールも投げられるのだから器用な投手だ。また欠場だと幾田か。もう1〜2枚必要だが、篠宮では危ない。打線は好調だ。清水、篠宮、飯塚が絶好調。主砲の田中は新婚ボケだそうだが、なめると怖い。

 対する鹿島は上位打線がいい。投手は新人豊田の加入が大きい。ただ、これまで対決してきた相手と東電打線は雲泥の差がある。強打の東電打線にどこまで通用するか。投手はもう1、2人用意しないと危ないと見た。

住友不動産(81)−ケンコーポレーション(86)

 住友不動産・中須 VS ケンコーポ小笠原の両エースの投げ合いになるのは確実で、RBA球史に残る投手戦になりそうだ。プロ野球でいえば、ダルビッシュと涌井の対決だ。

 中須は、球威だけなら水曜ブロックを含めたRBA ナンバー一投手だし、小笠原は球威に巧みさも加わり、こちらもRBA屈指の好投手だ。試合は1、2点どまりだろうし、失策か一発で決着がつきそうだ。

 守備にやや不安があり、打力がやや劣る住友を下位に見たが、中須がケンコーポを完璧に抑えるシーンもありそうだ。中須を攻略できる打者はケンコーポにはいないだろう。あえてあげれば小笠原か大矢か。笠は衰えた。一方、小笠原を打てそうな住友の打者もいそうもない。

 双方の打者に多少のアドバンテージは許されるだろう。両投手の特徴を記者なりに分析した。ヒントになるはずだ。

 中須投手は制球力がいい。力任せに投げる投手ではない。直球とスライダーが中心だ。カーブはほとんど投げなかった。低めの左右で勝負してくる。高低はあまり使わなかった。元ベイスターズの青山メインランドの吉井が得意球の胸元をえぐるシュートを投げたのと対照的だった。

 小笠原は、かつては力任せに投げ突如コントロールを乱しては崩れた。しかし、一昨年当たりから制球重視に切り替えた。前試合では強打者にはカーブを投げたし、高めにストレートも投げた。投球に幅がある。

  記者が打者なら、三振を恐れずストレート1本狙いで全て本塁打を狙う。中須、小笠原ともブンブン振り回す打者が一番怖いはずだ。三郷特有の狭いグラウンドと強風(向きもあるが)は打者に味方する。

 この記事を読んだ両投手が、これを逆手に取ったら…もう分からない。

東京建物(54)−三井不動産住宅サービス(68)

 肩痛が発症した井上が投げられないと見てレーティングを大幅に下げた三井不動産住宅サービスだが、井上が投げられなければ東京建物にもチャンスがあると見た。

 住宅サービスは、前試合でそこそこのピッチングをした宮崎が先発か。しかし、酷暑の中では1人で完投は無理だろう。かつての大投手北島も初戦で散々だった。乱戦になったら危ない。

 5年ぶりに勝利した東京建物が元気だ。これまでほとんど1人で投げてきた陣内は39歳になってもまだまだ衰えていない。そればかりか、肩痛も癒えやる気満々だ。東京マラソンを完走したそうだから、1時間半の試合を乗り切るのも平気だろう。前試合のように四死球が多いと厳しいが、初戦のように無駄な四死球を出さなければ活路も開ける。

三井不動産レジデンシャル(69)−三井不動産販売(76)

 またまた三井グループ対決だ。勝てば決勝T進出が決まり、負ければ三菱地所−三井不動産の敗者と戦う。レーティングでは敗れても決勝T進出の可能性は高いが、ここは双方とも必勝態勢で臨むはずだ。

 三井不販の東投手は怪物だ。人差し指を骨折していながら東電打線から10三振を奪った。中1週で怪我が治るはずはなく、むしろ悪化が心配。

 三井RDは鈴木投手がピリッとしない。本調子でないようだ。

タイセイ・ハウジー(86)−安田不動産(71)

 タイセイが優勢。前試合では住友にまさかの逆転負けを喫したが、ここは必勝態勢だろう。先発は千葉政か。ほかにも投げられる投手が数人いる。千葉英は先発も中継ぎも抑えもないだろう。

 安田は、一級建築士の試験のためレギュラーが3人欠場する。岩間が先発だろうが、メンバーが揃わなければ苦しい。次戦の菱重エステート−ポラスの敗者との戦いに全力投球するのではないか。

ミサワホーム(58)−旭化成リフォーム(72)

 旭化成がやや優勢。前試合で金子投手が巧投。完封勝ちした。相手の東急ナインが「打てそうで打てない」と語ったように、投手は力だけでないことを証明した。連投があるかどうかは分からないが、メタボ体質だけに酷暑は堪えるはずだが…他に任せられる投手はいそうもない。

 ミサワの先発は須賀か大野か。いずれにしろ完投はない。継投で臨むはずだ。敗れても次戦相手は東京建物−三井不動産住宅サービスの敗者だけにまだ余裕がある。

三菱地所(64)−三井不動産(75)

 不動産業界 1 、2位の激突だが、 RBAでは双方とも決勝Tに残れるかどうかの瀬戸際。かつてはいつも優勝を争っていた両チームだけにやや寂しい。

 それでも三井不動産のレーティングを68から75に引き上げたように、木下投手の復活は大きい。3連投で肩痛が心配だが、三菱相手で燃えるはずだ。力で牛耳るか。野手も揃うはずだ。ここで敗れれば、三井不動産レジデンシャル−三井不動産販売の敗者と決勝 T 進出をかけて戦わざるを得なくなる。子どもを蹴落とす(蹴落とされる危険性だってある)ようなことを絶対したくないはずだ。

 三菱地所にとっては、青山メインランドの出場辞退で転がり込んできたチャンス。つきを味方につけたい。ただ、投手陣に不安がある。

菱重エステート(68)−ポラスグループ(79)

 ポラスがやや優勢。前試合で近藤投手はピリッとしなかったが、続けて無様な投球はしないだろう。ただ、酷暑に完投は無理だろうから継投を考えるはずだ。投げられるのは他にも数人いる。

 菱重エステートは、信じられないスタミナ男・佐々木の先発だろう。三振はとれるが四死球も連発。毎試合のように9イニングを完投するぐらい投げている。しかし、三郷の炎天下で自らを過信しないほうがいい。省エネ投法でポラスを慌てさせれば勝機も生れる。乱戦、消耗戦になればラガーマン山野が生きてくる。昨年、旭化成を下したシーンの再現もある。

(牧田 司 記者7月23日)