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「毒を持って毒を制す」

野村アーバン木内監督を突撃取材


木内氏(手前は記者がプレゼントしたドクダミ)


 23日のRBA初戦を前に、野村不動産アーバンネット木内恒夫監督(42)に今年の意気込みを聞いた。

 同社チームは、予選は突破するがベスト8は壁が厚く、いつも跳ね返されているが、今年の初戦の相手は三菱地所リアルエステートサービスだ。比較的楽な組み合わせとなっている。

 木内監督はまず、「抽選は超恵まれた」とジャブを放ち、「三根と谷川をどう起用するかですが、練習試合をたくさんこなし、課題も見えてきた。ポイントはやはり得点力不足をどうするか。出塁率の高い佐藤は期待できるとして、2番、3番、クリーンアップがどう返すかです。赤堀? 彼はもう歳だし、引退勧告をしたいのですが…。われわれ2人してキャラで盛り上げようと思っているんですがねぇ。

 本業は、社長も交代したことだし、件数・単価を上げて元気を出して野村不動産アーバンネットを盛り上げていきたい」と語った。

◇     ◆     ◇

 木内監督を訪ねたのは昨日だ。別の用事で町田に出かけたが、帰り際に木内氏が同社町田センター長を務めていることを聞き、突撃取材を敢行することを決めた。ただでは起きないのが記者だ。

 記者も相当のおしゃべりだが、木内氏は RBA 一の口達者男だ。ノーヒットノーランを2度も達成しているが、力で牛耳るより、味方(敵では決してない)を口撃≠キることで、相手の戦闘意欲もそぐという口投戦術≠フ使い手だ。「あいつの口には負ける」と北村前社長を脱帽させた男だ。徒手空拳では勝ち目はないし、失礼だと思ったので武器≠考えた。

 武器はすぐ見つかった。「ドクダミ」だ。さすが町田の郊外店だ。駅近でも道端にたくさん生えていた。ドクダミはみんなに嫌われるが、記者は大好きだ。花も可憐だが、匂いは鎮静剤のように気分を落ち着かせてくれる。それにしても「オオイヌノ…」など口にするのも憚れる不当なネーミングをされた雑草が多い。誰がつけたのだろう。

 早速、ドクダミを摘み、受付の女性に「毒舌の牧田が突撃取材に押しかけたと伝えてください」と告げた。

 ほどなく現れた木内氏に「この花、知ってます」と聞いた。知らなかったようなので匂いを嗅がせてやった。「うん、何だか毒のよう」と木内氏。「そう、ドクダミ」と記者。「毒を持って毒を制すか」と木内氏と記者。「ハハハハ」

 そんなわけで、双方の毒気が中和されて、インタビューは面白くもなんともない内容になってしまった。

◇     ◆     ◇

 40歳を過ぎ、野球はすっかり並以下どころか出場すらできなくなった木内氏だが、本業ではレベルの高さを見せつけた。「木内さん、今日、伊藤忠都市開発さんの恵比寿駅2分のマンションを見学したんですが、単価はいくらだと思います」と聞いた。

 木内氏はすぐさま「坪単価 450 万円ぐらい」と答えた。当たり! 実際は坪460万円だが、木内氏の相場観の確かさに驚かされた。(記者は坪420〜430万円ぐらいではないかと見ていた)「僕は、ちょっと前まで五反田にいたんですよ。そりゃ、恵比寿の新築の相場ぐらいわかりますよ」ときた。


(木内氏の眉毛と目と口のなんともいえないバランスが記者は大好きだ)


(牧田 司 記者6月22日)