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第22回 RBA野球大会 日曜ブロック

決勝トーナメントへの12の座 勝ち上がるのはどこ

 

 日曜ブロックは戦前の予想では4強の争いかと思っていたが、全国草野球のエースが住友不動産のエースとして出場することが決まり、5強が優勝争いを演じることになりそうな雲行きになってきた。好投手を擁する三井住宅サービス、初陣のナミキ、元ベイスターズ吉井が投げる青山メインランドの参戦もあり、一転波乱含みの様相を呈してきた。

 
Aグループ 清水建設が優位 残りは混戦模様

 昨年の覇者・清水建設が一歩リードしている。エース小寺は昨秋から急成長。金子とのバッテリーの意気もぴったり。ベテランも奮起しムードは最高。それでも吉田主将は「ドームに行けたからといってうちは挑戦者。勘違いしないよう気をつけたい」と謙虚な姿勢を崩さない。新人は1〜2人入りそうだ。

 対抗は三井不動産住宅サービスとしたが、両チームは無傷で対決することになりそうだ。機動力に勝る清水を上位と見たが、住宅サービスも敗者復活で勝ち上がるとみた。2年目エース井上投手は成長が期待できそう。管理会社4社の野球大会でも優勝投手となった。

 残りの2チームは混戦。旭化成リフォーム、サンフロンティア不動産が実績上位だが、21年ぶり復帰の東急不動産、水曜ブロックからの移動の野村リビングサポートなどにもチャンスは十分。

 旭化成は、「金子がエース」(山本選手)というように投手力に不安を残す。軟投がはまればいいが、痛打を浴びかねない。

 サンフロンティア不動産は「8人投手がいる」(小林選手)というように、両刃の剣だ。二宮監督が投げられないということは衰えたということか。芳賀は投打に期待が持てる。

 野村リビングサポートは、2年目の羽尾が制球力を増している。打線が弱いだけにいかに守りきるか。管理会社の大会では住宅サービス井上と投げあった。

 東急不動産は練習試合を数多くこなし、静岡で2泊の合宿を張るほどの力の入れようだ。2008年3月のRBAタイムズ元気印≠ノ登場、「花嫁募集」と発言したことが縁で結婚できたと大喜びの谷口選手が監督に就任した。

 東京建物、テーオーシー、ミサワホームは互角だが、3チームとも決勝Tの壁は厚い。

○東急不動産・谷口監督「細井さん(40)も元気印≠ノ登場して、花嫁募集をやればいい」(三井不動産の監督に就任した独身の細井監督に勧めていた)

   
左から清水・増田、吉田、東急谷口監督、藤江、津島、野村リビング小村、榊監督


サンフロ平井、小林

Bグループ 東電不動産がやや抜ける トーシンは強気だが…

 東電不動産とトーシンパートナーズの2強が同じ枠に入ったことで、割を食いそうなのが三井不動産、三井不動産販売、三井不動産販売リパークの三井不グループ。星のつぶしあいを演じさせられることになった。

 三井不動産は、仙台勤務から帰ってきた細井選手が監督に就任。工藤前監督は捕手に専念するという。 6 大学公式戦で9勝をあげている慶大卒の2年目相澤が投げられれば、予選突破は可能だが、「相澤は1イニング」(細井)と歯切れは悪い。しかし、「室谷がいける」と自信を見せていた。

 三井不販は、エース東次第。年齢を重ね、力で牛耳る投法から打たせて取るピッチングもマスターしつつある。三井不動産と初戦で対決するが互角以上だろう。

 勝者は決勝Tを決めそうだが、敗者はリパークと対戦することになりそうだ。

 リパークは森下監督の鼻息が荒い。「田中(28)、平林(25)ら若手3〜4人が活躍してくれそう。隠し球もいっぱいいる。うちが台風の目になる。無印? 結構、結構。ノーマークのほうがかえっていい」と語った。

 三井不動産レジデンシャルは、攻撃の要・井上の関西異動が痛い。保立監督も「(三井不動産)の室谷はいい。完封されちゃった」と三井を誉めるしかなかった。ただ、対戦相手を考えるとチャンスは十分。「ベスト8を目指す」というのは本心かも。

 元横浜ベイスターズ投手の吉井(42)を擁する初参加の青山メインランドは未知数。心理作戦か、「もう肩が錆びちゃった。私は9番」と吉井選手は弱音を吐くばかり。同席した主砲の石井(30)も「体重は100キロ。昔の倍」とはぐらかし戦法に出た。

 鹿島建設は、強さと弱さが同居する不思議なチーム。監督代理で抽選会に出席した酒井選手は「目標は優勝としておいてください。下手なことをしゃべると怒られますので。投手は鎌倉学園のエースだった新人。そうです、西武入りした長田さん、ずいぶん昔ですが、南海入りした若田部さんの出身校です」と語っていた。優勝はともかく、相手関係から予選突破は十分とみた。

 三菱地所は残念ながら取材できず未知数。投手難を克服できるか。

 昨年準優勝の東電不動産がもちろん予選突破の筆頭。この日は小野監督が欠席。野球部部長の原田氏は「監督は、昨年の延長サヨナラ負けのショックが癒えていないようだ」と語ったが、もちろんこれは洒落。実際は仕事で欠席のようだ。今年も清水投手が万全なら負けない。 RBA屈指の強打者田中もいる。

 すっかりビッグマウスが定着したトーシンパートナーズの岩本助監督。今年の鼻息も荒い。「これまでの主砲・元いすゞの佐藤は引退=B長谷川は肩痛で投げない。エース? 秘密。長谷川より球は速い。コントロールもいい。メンバーは若手にガラッと変わった。無印? 結構ですね」 昨年も大口を叩いたが、さっぱりだった。ケンコーポを目にするとすくむチームの初戦の相手は東電。初戦で全てが分かる。

○三井不動産・細井監督「以前、婚活で一緒だった谷口さん」(と、同席の三井不動産グループの出席者に東急不動産の谷口監督を紹介していた)

   
左から青山メイン石井、吉井監督、鹿島酒井、岩崎、三井・細井監督、相澤、三井RD大澤、保立監督


リパーク左から中町、平林、田中、海野、森下監督 

 Cグループ 無風区から大激戦区へ  3強が激突

 抽選結果から無風区かと思ったら、とんでもない。優勝候補の3強が激突するグループとなった。

 順当ならタイセイ・ハウジーとケンコーポが無傷で決勝T進出への一番乗りを賭ける。タイセイは、エース佐藤に元ベイスターズの千葉英、西武入りした涌井の2番手だった千葉政、左投げの山崎、横手投げの清水もいる投手王国。今年は修徳−神大の大砲、田母神が入社した。まとめて倒す力があるのはこのチームだ。

 ケンコーポのエース小笠原はまだまだ進化する。打力は高齢化進みやや下降気味だが、笠は相変わらず勝負強く、渡辺は上手くなっている。昨年は出番が少なかった大型野手の石塚、大矢の出番も増えそうで、雪辱は十分。

 穴は住友不動産。別掲の通り、草野球の全国優勝投手がエースとして投げる。記録通りの活躍を見せれば、まず打たれないだろう。

 初陣ナミキも侮れない。別掲の記事を参照してほしいが、黒木監督は只者でない。

 RBAナンバー1のイケメン(記者の判断)西沢を擁す安田不動産も侮れない。西沢は、これまで属していた社会人クラブチーム「千葉熱血 MAKING」を引退=B「RBAに専念する」と宣言した。桐蔭−成蹊大卒の森投手は130キロを投げるという。

 実績ならポラスも負けないが、果たしてどのようなメンバー構成で挑むのか未知数だ。

 このほか平和不動産、菱重エステート、三井不動産住宅リースもいるが、いかにも相手が揃った。

○タイセイ・ハウジー高柳「うちが◎? ◎はケンさん、○は清水さん、うちは▲でしょ」

    
左からタイセイ高柳、近藤、ケン矢澤、塩津、田辺監督、菱重茂木監督、山野

  
左から安田森、西沢、岩間、田保監督

(牧田 司 記者 5月28日)