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第22回 RBA野球大会 水曜ブロック

決勝トーナメントへの16の座 勝ち上がるのはどこ

 

 RBA野球大会の抽選会後の段階で、組み合わせを考慮した勝敗予想を占ってみた。強豪が4つのグループに分かれたという印象を受けたが、くじ運による泣き笑いもありそうで、決勝トーナメント進出への16の座のうち、間違いなく勝ち上がれそうなのは8チームぐらいだ。全体的なレベルも上がっており、熾烈な戦いが展開されそうだ。

 Aグループ 住友林業と東急リバブルが優勢

 昨年の準優勝チーム住友林業と強豪の東急リバブルが抜けた存在。順当なら2試合目で対決するが、勝てばそのまま無傷の3連勝で予選突破し、敗れても敗者復活初戦で早々と決勝T進出を決めそうだ。

 住林は、日体大のエースだった新人梶原が主戦投手を務めそうだ。昨年、大活躍した稲田投手は激太りのようで、「あいつは100キロぐらいに太っちゃった。評価落とす」(鈴木監督)そうだ。

 リバブルは打撃好調。不惑の岡住がが然ハッスル。練習試合で全盛時を思わせる本塁打を放った。他の打者も準備万端とみた。投手がやや不安。

 あとの2チームは大混戦。実績からは大和ハウス工業、積和不動産、ポラスが続く。ポラスは日曜ブロックに出場していたチームを二分しての参戦で、抽選会も欠場しており取材できなかった。メンバー構成が不明なので力は? 部員は70名を超えるからそれなりの評価は必要か。

 コスモスイニシアは、鴛海、竹松らコスモスイニシア横浜の主力メンバーの退社が響きそうで苦戦は必至とみた。

 総合地所は、勝敗はともかく、剛速球投手から技巧派に転身した42歳の長島がリバブル打線にどう立ち向かうか。軟投派に弱いリバブル打線が攻略に苦労する場面もありそうだ。

 3年ぶり復帰の東栄住宅は「3年計画」でチーム再生の初年度だけに、かつての力はないと見た。

 東京建物不動産販売は8年ぶりの美酒を味わえるチャンス到来。

○住友林業・鈴木監督「若いのもたくさんいるが、僕が打つ」

○リバブル大槻監督「いつも通り、上(優勝)を目指す。初戦はRBA出場100試合目の節目の試合」 

   
左から住林鈴木監督、大坂、リアルプラン吉田監督、リバブル岡住、大槻監督、総合地所三上監督、伊藤

Bグループ 断トツ旭化成 ちばリ、オークラヤ、伊藤忠が続く

 Bグループは旭化成ホームズが断然優勢。昨年より戦力は明らかにアップしている。万全とみた。慶大卒の新人村山投手は事故で故障発生したようだが、横浜−明治学院卒の新人で 182 センチの長身の松尾投手がいいようだ。

 昨年4強のちばリハウスは、準決勝戦で旭化成に惨敗したが、他のチームとは互角以上に戦えそうだ。成東高校で甲子園に出場している選手(38)など二人を補強した。主砲菅谷の不振は続いているようで、「菅谷? あいつは期待できない。降格だ」と小川監督は、本人を目の前にして愛のムチ≠放った。エース篠原は「投げていないので…」と不安をのぞかせた。しかし、今年もくじ運に恵まれたか。

 初戦で旭化成と対決するオークラヤ住宅は、順当なら敗者復活戦で伊藤忠ハウジングと決勝の座を争いそうだ。エース小森投手は安定しているが、伊藤忠は勢いがある。エース篠原を擁する伊藤忠が優勢と見たが…。

 組み合わせの関係でチャンスが巡ってきそうなのがモリモト、ナイス、日神不動産。モリモトは六角監督が減量に成功。今年は活躍が期待できる。抑えの綱田もいい。

 ナイスは、制球に難がある岡本の交代時機が難しい。大量点を奪い逃げ切る戦法か。

 日神不動産は、肩痛は解消されておらず、柳原投手が技巧派に変身したそうで、吉松らと交互に投げるか。久米選手は「うち? 無印が妥当だと思いますよ」とケムに巻いた。

 無印にしたが、三菱地所ホームは今年はやるかもしれない。「神奈川の(どこかは知らないが)エースだった新人(25)が入った。名前は長谷尾。みんなキリキリ舞い。鈴木(監督)は投げなくて済む」(丹沢・菊池)そうだ。(キリキリ舞いしたのは自チームなのかそうでないのかは聞き忘れた)

 ベンハウスはくじ運に泣きそうだ。今年も相手が悪い。

○旭化成ホームズ鈴木監督「昨日(26日)タイセイ・ハウジーさんと練習試合を行い、6-3で勝ちました。村山? 車にぶつかったようだが、入院するようなことはなかったと聞いている」

○伊藤忠ハウジング面高・杉山「昨日(26日)リバブルさんと練習試合を行い3-5で負けましたが、いい試合ができた。左腕の吉田が3イニング投げ、篠原も大槻監督から『調子がよければうちも打てない』といってもらった」

○オークラヤ住宅・木暮「新人3人、いいのが入った」(抽選会初参加で力が入っていそう)
○日神不動産・久米選手「新人は2、3人。今年はみんな投げる」

    
左からちばリ横田、小川監督、篠原、菅谷、日神小川、久米、オークラヤ小暮

     
左からすみしん田代監督、峰岸、旭化成内田、鈴木監督、三好、モリモト牧野、一条 

Cグループ 住友不動産販売がやや優勢 あとは大混戦

 住友不動産販売がやや優勢だ。エース伊藤が安定しており、最小失点に抑えられる。浦学出身の2年目矢嶋が期待通りの活躍を見せれば、4強入りする力があるとみた。問題は、選手が集るかどうかだけだ。
  あとは大混戦。強いてあげれば野村不動産アーバンネット、スウェーデンハウス、ミサワホーム東京が頭一つリードか。野村アーバンのエース三根は、歳は取ってもさすが社会人経験者。ここぞというときは完璧に抑える。

 昨年はエース大関が不調でまさかの予選敗退を余儀なくされスウェーデンハウスたが、今年は巻き返しがありそう。「新人の菊池がいい。高校野球で活躍したようで、守備も肩もバッティングもいい」と佐々木選手。

 ミサワホーム東京は、ベテラン渡部がいい。制球力抜群だ。ただ、初戦はグループのミサワホーム東京神奈川と対戦することが決まり、内村監督は「…こんなことってある? 」と憮然としていた。敵に塩≠フ戦略もあるかもしれない。

 三菱地所リアルエステートサービスは、渕辺主将が「2連敗はつまんない。何とか勝ちたい」と意気込んでいる。「榊(監督)は仕事ができるが、腹を何とかしないと…」と、同社流通営業本部副本部長・黒沢典彦氏の声を背番号「29(肉)」の榊監督はどう聞くか。たくさん試合をこなせば減量できる。

 積水ハウス千葉も、無印にはしたが力がないわけではない。ベテラン八木投手は昨年、コスモスイニシア横浜の鴛海に投げ勝っている。

 三井リハウス東京は、かつての勢いが見られないが、底力を秘めている。

 セキスイハイム不動産は、プロゴルファー大島≠フ活躍如何にかかっている。本人は「調整バッチリ。体重は3キロ減った(98キロから95キロだから、わずか0.03%。減量に値しないが)。ゴルフ? この前はアンダーで回った」というが…。

○住友不動産販売・古賀監督「黒木(明大野球部の2年先輩のナミキ監督)さん? そりゃ当時は怖かったですよ」

    
左からスウェーデン佐々木、橋本、セキスイハイム小倉、大島、三菱地所リアル渕辺


住友不販古賀監督(左)とナミキ黒木監督

 Dグループ リスト優勢 残りは積水ハウスなどが有力だが…

 リストの優勢は動かない。横浜−関東学院卒で、大学選抜で3番にも選ばれたことのあるエース藤井はどこと対決しても完封する力がある。岩島、杉山、海藤ら打線もいい。海藤は歳を取るごとに上手くなっている。

 リストと無傷で決勝Tの座を争いそうなのがオープンハウスだ。リストを倒すのは容易ではないが、敗者復活で戦いそうな三井不動産販売リアルプランセンターとは互角の戦いができる。2年目のエース北原は水曜ブロック5本の指に入る好投手だ。

 リアルプランもチャンス十分。技巧派エース北地はオープンハウスを翻弄する力がある。試合運びではリアルプランにやや分があると見た。

 積水ハウスはクジ運に恵まれた。順当なら 2 回戦でリストと対決するが、敗れても敗者復活の相手はオープンハウスではないだろうから早々と決勝T進出を決めそうだ。

 すみしん不動産は、山根、灘波の両投手の関西異動が痛い。苦戦はまぬかれない。

 長谷工アーベストは、参加3年目で初勝利のチャンス。三菱UFJ不動産販売は取材できていないので分からない部分もあるが、エース石本は好不調の波が激しい。

 みずほ信不動産販売は小さな大投手℃R下が肩痛で投げられず、守備にも不安を抱えており苦戦は必至。「ユニフォームをヤクルトカラーにした」(小林選手)選択も最悪だ。中村監督は、選手からの信任が絶大なのが救いだが…。

○三井不販リアルプラン吉田監督「住友林業さんと練習試合で途中までリードする試合が出来た。勢いのあるチームだから今年はやりますよ」

   
左からみずほ信小林、岩本、加藤、須藤、オープン佐藤監督、渡邊、リスト鈴木、杉山

(牧田 司 記者 5月28日)