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総合地所(前トータルハウジング) 2年振り復帰

「まずは1勝目指す」三上監督


三上監督(左)と長島投手 (着るものも…もとても涼しそうで、二人の息はぴったりのようだ)

 

 昨年6月1日付で総合地所と合併したため、ユニフォーム製作が間に合わず RBA 野球開幕直前で参加を取りやめたトータルハウジング(総合地所)が2年ぶりに復帰する。すでに総合地所のコーポレートカラーであるグリーンを基調にしたユニフォームも出来上がり、開幕を待つだけだ。 監督をはじめ礼儀正しさはRBAでも指折りのチームだ。

 監督は、トータルハウジング時代と同じ同社賃貸事業本部業務推進第一部長・三上徹氏だ。「2年前の戦力と比べると、総合地所の野球部の選手も加わったから戦力は若干アップしたかも。しかし、練習を行っていないので、とりあえず目標は1勝」と控えめに語っている。

 エースは、同じ部署の課長・長島裕幸氏だ。監督とエースを同じ部署に配属したのは会社の配慮かとおもったが、そうではなく「たまたま」ということだった。

 長島氏は今年6月で43歳になるベテラン。千葉商大の2年生のとき、全国大会出場を果たしたチームの一員としてベンチ入り。緒戦に勝てば三井不動産に入社した志村投手や西武ライオンズに入団した鈴木哲投手を擁する慶大と対決することになっていたが、残念ながら初戦で敗退している。ドラフト豊作の年といわれた清原氏や桑田氏、佐々木氏(太洋)らと同期だ。

 そんな球歴の持ち主だから、RBAでは抜けた存在だった。22年の歴史の中で球の速さは菱重エステート成沢投手は別格として、おそらく5本の指に入るはずだ。みんなキリキリ舞した。しかし、チームはいつも2勝どまり。守備がRBA屈指のザルで長島投手の足を引っ張ったからだ。

 それでも、年齢を重ねるうちに技巧派に転身。ここぞというところで強豪チームを倒す厄介な投手だ。4年前には、完全試合まであと2人というところで、投手内野安打(マウンド近くに転がった球が複雑な回転をしたため取りそこなった。本人も失策ではなく安打として認めた)で記録達成を逃がしている。そのときは、なぜか野手も堅い守りを見せた。

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 「コントロールは大丈夫だが、もう投げられない」と本人は語ったが、言葉どおりと受け止めてよさそうだ。「ユニフォームは派手。一番目立つかもしれない」とも語ったが、まさか試合で目立つことはないと見た。完璧に抑えるのは無理だろう。以前のままの守備力だと予選突破も厳しいかも。

 ただ、「社長も専務も野球好き」だそうで、初戦は御前試合≠ノなる可能性もあり、強豪チームには闘志を剥き出しにする長島投手は要注意だ。 

(牧田 司 記者 5月25日)