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練習試合速報 伊藤忠ハウジング−オープンハウス、モリモト−東急リバブル

各チームとも順調な仕上がり


2点適時打を放ったリバブル岡住

 

 RBA野球大会開幕まで3週間と迫った昨日(5月19日)、伊藤忠ハウジング−オープンハウス、モリモト−東急リバブルの練習試合が神宮外苑で行われた。各チームの仕上がり具合を探るため取材した。各チームともおおむね順調に仕上がっている。


「パパ、あそこにスズメがいるよ」「あれはね、お母さんスズメが赤ちゃんにご飯を上げているところだよ」モリモト北郷

リバブル岡住が完全復活 横手投げ近藤も初登板

 いつ開幕してもいいほど仕上がっていたのは東急リバブル。モリモトのエース小桧山の立ち上がりを攻め、岡住、猪股が連続本塁打を放つなど大量4点を奪い、その後も加点し9-5でモリモトを下した。

 中でも主砲・岡住の打棒が光った。初回は走者を2人置き、左翼越え本塁打、2回には2点適時打を放つなど3打数2安打4打点の活躍。初回は2球目、2回は初球の甘い球を完璧にとらえるなど迷いがない。完全復活を印象付けた。

 投手では、横手投げの秘密兵器°゚藤が初登板。3回を無難に抑えた。球威はないが、コーナー低めに投げ分けた。直球はシュート回転していたが、内角によく決まった。スライダーのキレもよかった。課題は制球力だろう。

 猪股も万全。味方の失策から1失点したが、甘い球はほとんどなく、打者を手玉に取った。

 大槻監督も各打者の仕上がりが馴致陽で、近藤の登板にメドがついたようで満足そうだった。

モリモト六角 減量効果てきめん 抑え綱田も万全

 モリモトの小桧山は投球にばらつきがあり、高めの球を痛打された。しかし、2番手で登板した監督兼の六角は変化球が冴えた。100キロ近くあった体重を88キロに絞り動きはいい。4番手で登板した綱田のいい仕上がりを見せていた。スライダーがコーナーに決まった。

 今年新調したユニフォームは絶好調の西武ライオンズそっくり。敵を威圧するには十分だ。生地は質がやや落ちるようで「うちは再生会社なので…」とスポークスマンの北郷。

  
左からリバブル近藤投手、帝京高校野球部の1つ後輩モリモト六角監督、りバブル大槻監督

          
モリモト小桧山投手(左)と綱田投手

オープンハウス北原 安定感増す 制球力いい新人土肥

 オープンハウスの動きもよかった。エース北原は安定感が増している。球威が十分で、高速スライダーはRBA屈指といっていい。3回をピシャリと抑えた。伊藤忠ハウジングナインも「あれは打てない」と舌を巻いていた。

 先発の明大卒の新人土肥は変化球投手。球威はいま一つだが、コントロールがいい。実践を積めば十分投げられそうだ。

 打者では塚中が2安打を放ち、シャーブな振りが目立った。

伊藤忠ハウジング日下社長も参加 今年も頼りになる主砲杉山

 日下茂社長もユニフォーム姿で観戦に訪れるほど力が入っているのが伊藤忠ハウジング。エース篠原などレギュラー4人を欠く布陣だったが、主砲・杉山が好調ぶりをアピール。初回、中堅前に適時2点3塁打を放った。本人は「30歳代だったら間違いなく中堅越えだった」と不満そうだったが、今年もチームを引っ張りそうだ。

 先発した2年目の左腕・吉田はカーブがいい。三重県伊勢市の英心高(八木学園高から改称)に野球留学していた大阪出身。

 日下社長は「新卒採用で11人に面接をし『君は野球ができるか』をみんなに聞いたが、一人もいなかった」と残念がっていた。

 試合はオープンハウスが6−3で伊藤忠ハウジングを下した。

       
オープンハウス土肥投手(左)と北原投手

  
左から伊藤忠のクルーン=i顔が似ているからか、バットがクルンクルンと回るからなのか)、面高、日下社長

 

(牧田 司 記者 5月20日)