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  「旭化成ホームズに勝つ秘策あり」

リストの主砲・杉山が胸算用(皮算用?)


左から鈴木氏、杉山氏

 別掲の「リストレジデンス西日暮里」のマンションギャラリーで対応してくれたのは、同ギャラリーの統括所長を務める同社野球部の主砲でもある杉山正樹氏(30)だった。

 取材を申し込んだのは伊東勇二専務(野球部監督)だったが、留守だったので伝言を頼んだ。おそらく伊東専務が気を利かせてくれたのだろう。杉山氏はわざわざ本社(関内)から駆けつけてくれた。当然、野球の取材もOKということだろうと思ったので、今年に賭ける意気込みなどを杉山氏と、同マンション担当でもある野球部員の同社マンション事業部営業部主任・鈴木賢介氏(25)に聞いた。(以下、敬称略)

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 目指すのは「もちろんドーム」。昨年は王者・旭化成ホームズに0−1惜敗しドーム進出を阻まれた。一つの失策が命取りになった。悔しい思いをしている杉山は「旭化成さんに勝てる方法が見つかった。相手はそんなに各打者が打てるわけではない。×××さえしなければうちは互角以上に戦える」と語った。

 続いて、チームの宣伝を始めた。「秘密のままに終わってしまうかもしれないが、鎌倉学園出身の捕手が秘密兵器。1番は岩島(昨年大活躍した法大出のスラッガー)、2番は市川さん(走攻守揃った旭化成ホームズの北寒寺に似た選手。マスクだけなら北寒寺より上)。この 1 、2番は旭化成さんに負けない。後は僕とか鈴木、歳をとるごとにうまくなっている海藤さんなどもいる。投手は藤井(旭化成打線も脱帽した好投手)が万全。僕? ぼちぼち。年に 1 、2回、ゴルフをやるんですが、真っ直ぐ飛べばドライバーは250は飛ぶ。スコアは100前後」とのことだった。

 鈴木は、新潟明訓で4番を打っていた。リストでは5番を打っている。「当たれば飛ぶんですが、打率が低くて…」

 杉山は「お前が安打を5本ぐらい打てば優勝できる」とまぜっかえした。

 (×××の部分は確かに正鵠を射る言葉だが、出来るかどうか…。杉山氏から「書かないで」と言われたので書かない。年に1、2回のゴルフで100前後とはやはりすごい)

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 杉山については、これまで何回も書いてきたが、横浜高校時代、松坂(西武−レッドソックス)にエースの座を奪われた男だ。3年の春の大会までは背番号1だったそうだ。「夏以降は10番になり、4番を打っていました」

 当時のメンバーがまたすごい。「3番が小池(中日)、4番が僕、5番が松坂、6番が後藤(西武)、7番が小山(中日)でした」

 杉山は高校通算5割ぐらいの打撃成績を残しているという。「足は後藤とどっこいの遅さでしたし、ドラフトの声はかかりませんでした。大学に進学後はすぐに肩を痛めて、プロの道はそこでおしまい。いいときは 140 キロは出たんですが…」

 話を聞きながら記者は考えた。松坂は、もちろん素質が図抜けていたのだろうが、いい先輩のライバルがいたからこそ成長したのだろうと。その点で、杉山は松坂の恩人ではなかろうかと。

(牧田 司記者 2010年4月13日)