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第22回RBA野球大会 日曜ブロック 東京ドーム決勝戦

どっちも勝て 記者の勝って@\想

東電不動産 (85) −清水建設( 80 )

(  )内は記者のレーティング


 東電不動産がやや優勢 清水は小寺の調子次第

 第22回RBA野球大会日曜ブロック決勝戦は、前大会と同じカード、東電不動産−清水建設となった。前大会は延長サドンデスの末、清水が1−0で東電にサヨナラ勝ちし、10年ぶり4度目の優勝を飾った。果たして清水の2連覇はあるのか、東電の大会参加4年目にしての初優勝はあるのか。

 記者のレーティングは、東電が85点で清水が80点。わずかに東電が上回っているが、接戦になるのは必至だ。

 東電の先発はエース清水。今季は肩痛不安もないようで絶好調。4試合 25 回投げ、自責点はわずか2点。防御率は0.72と抜群の安定感を示している。39個の三振も奪っており、奪三振率は14.04。力のある直球に高速スライダーをコーナーに投げ分ける。不安があるとすれば、時たま制球を乱し、四死球を与えること。守りが堅いだけに、ここは野手を信じて無用な四死球を出さないことを心がけたい。飯塚捕手との息もぴったりだ。

 打線も課題だった貧打を解消。チーム打率は.294とブロックトップ。上下むらなく打てるようになってきた。打線の軸になるのは主砲の田中。開幕当初は新婚ボケ≠ナ絶不調だったが、ここ2戦は快打を放っており復調著しい。

 ポイントゲッターは篠宮と清水だ。篠宮は打率.500、打点9で現在打点王。清水も打率.417で打点8。篠宮を追っている。出塁率の高い森正、五月女らが主軸につなげられる展開に持ち込みたい。

 これまで苦しい試合を強いられてきた清水は、エース小寺投手の調子が勝敗のカギを握る。前大会はほとんど小寺が投げたのに対し、今大会は2試合しか投げていない。山寺監督も小寺投手も否定し続けているが、昨年の激投の反動から投げられる状態になかったようだ。

 その肝心の小寺投手の調子だが、前試合も立ち上がりは不安定だったが、徐々に調子を上げ、本来の生きのいい投球を見せた。「ここで負けるわけにはいかない。旭化成ホームズさんには借りがある。借りを返さないと」と、昨年の総合優勝戦で敗れた旭化成ホームズ戦を見据えた強気発言もしている。むきになりがちな小寺を巧みにリードするのが市立船橋出身の金子捕手だ。

 打線は、チーム打率が .267 。東電に比べるとやや劣るが、金子、小寺、茂野、野村、本間ら上位打線は3割打者がズラリ。ベテラン野尻も健在。巧みなバッティングを見せる。

 レーティング通りやや東電が優勢と見たが、小寺が踏ん張れば清水の連覇もある。

(牧田 司 記者 11月1日)