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第22回 RBA野球大会 

プロ野球ドラフト会議について思う

RBA野球もすごい

 

 昨日(10月28日)、プロ野球ドラフト会議が行われた。育成枠を含めプロ入りした選手は95人。そのうち高校生が38人、大学生が31人、社会人が26人だった(正確ではないかもしれないが)。贔屓の西武が6球団の競合の中から早大の大石投手の指名権を獲得したのは大変嬉しい。来年は雄星投手も加われば、断トツの1位だろう。

 それにしても、プロに入るのは大変な難関を突破しなければならないことを痛感させられた。プロ志望届を提出した高校生は95人、大学生は93人だった。入団の確率は高校生が40%、大学生は33%だ。社会人は不明だが、おそらく同じくらいの確率だろう。

 さらに言えば、これらプロ志望届は提出してはいないが、プロを目指そうとしている人たちはこの数倍、数十倍にのぼるはずだ。高野連に加盟している全国の高校は約4,100校、球児は約75,000人、全日本大学野球連盟の加盟校は377、登録選手は約22,000人だ。軟式や準硬式を含めれば10万人を軽く突破する。

 みんながみんなプロを目指している訳ではないだろうが、プロに入れる確率は、指名されるチャンスは高校卒、大学卒、社会人で1回あると仮定すれば0.00285%だ。約350人に1人の割合だ。高校卒業者に占める東大合格者の割合は最近のデータによると0.00270%だ。東大に合格する確率のほうが高いように見えるが、東大受験のチャレンジ回数に制限はない。プロに入るのは東大合格より難しいことは確率論からも証明される。

 これほどの厳しい試練を潜り抜けてプロ入りしても、毎年毎年100人近くが入団しているから、ほとんど10年で入れ替わる計算になる。

 プロ野球選手の年俸の高さが取りざたされるが、記者はこれほどの難関を突破し、高いパフォーマンスでファンを感動させるプロ野球選手の年俸は全然高くないと思う。

◇     ◆     ◇

 次のRBAタイムズの「元気印」には、大和ハウス工業の監督兼選手の大原正義氏(34)に登場していただく。大原氏は創価高校時代、2回、甲子園に出場。1回はベンチ入りもしている。朝4時起き、帰るのは毎晩10時、11時だったそうだ。

 甲子園の経験はともかく、大原氏のような苛酷な練習をしてきたRBAの選手は少なくとも平均すると1チーム6〜7人はいるはずで、総勢では400人近くに上ると記者は推測している。「俺はプロでも通用したはず」と思っている人は10人はくだらないだろう。

 このようなレベルの高い選手のためにも、RBA野球をいっそう盛り上げる記事を書きつづけたい。

 

(牧田司記者 平成22年10月29日)