東電不動産が接戦制す　清水が投打に大活躍

ケンコーポ　痛かった小笠原の故障

　東電不動産が初回に挙げた３点をエース清水が２失点に抑え接戦を制した。清水自らが決勝打を放った。ケンコーポはエース小笠原が股関節を痛めており､途中降板したのが痛かった。

　清水は初回、１死から古内、五月女が連続四球で出塁、４番田中は併殺崩れで生き、盗塁を決めた２死後、５番清水が中堅越え２塁打して２点先制。続く篠宮もしぶとく右翼前に運び清水も生還。幸先のいいスタートを切った。

　その後は小笠原－笠の継投に交わされたが、エース清水が奮闘。５四死球を与えるなど制球を乱す場面もあったが、３安打２失点完投。

　ケンコーポはエース小笠原の不調が全て。初回から球にスピードも制球力もなく、これまで５試合で１四球しか与えていないのに、いきなり１死から連続四球を出し、痛打を浴びた。小笠原は３回で降板。２番手の笠は１安打２三振の好投を見せたが焼け石に水。

　　
左から東電　清水投手　　　　　　　　飯塚捕手（左）と小野監督

　打線は５回、１死から制球が定まらない清水から９番朝日、１番羽中田、２番矢澤が３連続四球を選び､３番大原が２点適時打を放った。しかし、その後は後続なし。１回、３回の得点機にもあと１本が出なかった。

○小野監督　清水様々。相手の投手は調子よくないのは最初から分かった

○清水　いやぁ苦しかった。調子はよかったが､スライダーを全然（ストライクを）取ってくれなかった

●田辺監督　初回が全てだった。選手は持てる力を発揮してくれた。正直、とても悔しい。小笠原がダメな時のオプションを用意していなかった私の責任です

●小笠原　あーぁ。股関節を痛めており…（初回だけで30球の苦心の投球も実らず）

一打逆転の場面で三振に倒れたケン笠

投げる前から異変　ケンコーポ小笠原　無念の途中降板

　小笠原は投げる前から〝別人〟だった。投球練習を開始した時、いつものようにカメラを構えた。普段は精気が顔に溢れるのに、この日は青ざめて見えた。どこかからだの調子が悪いのかとも思った。

　その予感は当たった。初回から制球が定まらず､ストレートも全然力がなく、すっぽ抜けもあった。２回以降は何とか踏ん張ったが､試合後はさすがにガックリしていた。

大原の適時打で生還した朝日（背番号6）を迎えるケンベンチ

ケンコーポ笠　将来は３人ともプロ野球の選手？

ケンコーポの笠選手の奥さん。３人目の男の子が生れたばかりで、「男２人は笠よりレベルが高いプロの選手に育てたい」。これを笠選手伝えたら「女の子女子プロがいい」と言った

（牧田司記者　平成22年10月25日）