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第22回RBA野球大会 水曜ブロック 準決勝戦

どっちも勝て 記者の勝って@\想

 

 三井不販リアルプランセンター(84)−住友林業(86)

 レーティング差はわずか2点。どちらに転んでも不思議でないが、住林は昨年ドーム進出を果たしているアドバンテージがある。やや優勢と見た。

 先発は、西野か新人の梶原か。本来ならエース稲田だろうが、やはり肩痛が癒えていないのだろう。今季はこれまで1イニングしか投げておらず、とても温存策とは思えない。しかし、大事な舞台で投げたことがない西野も、ましてや梶原には負担がかかる。冷静になげられるかどうか。この当たりにリアルプランが付け入る隙がありそうだ。

 打線はやや住林が優勢。3割打者が8人ぐらいいる。主軸の松本、遠藤、稲田、星らにベテランの近藤が絶好調だ。鈴木監督もチャンスには登場するか。大坂は足もある。

 リアルプランの先発は、ドーム経験がある左のエース北地か住友不販のエース伊藤と互角に投げあった安田か。難しいところだが、記者は北地と読んだ。住林打線を翻弄する場面もありそうだ。

 打線はやや劣勢だが、リストのエース藤井に力負けしなかっただけに、西野、梶原クラスなら打ち込む場面も十分ありそうだ。北地、神、安田、志保沢、神村らがチームを引っ張る。

 百戦錬磨の相手の鈴木監督に対して、経験の少なさをどうカバーするか、吉田監督の采配も見ものだ。

旭化成ホームズ(91)−リスト(87)

 レーティング差は4点だが、旭化成は今季を含めて33連勝中。17回大会の決勝戦で東急リバブルに敗れて以来どこにも負けていない。ここも優勢だ。

 先発は、ポラス戦であわや完全試合のノーヒット・ノーランを達成した今季絶好調の平山もあるが、やはり安定感抜群のエース今野だろう。今野も前試合では6回途中まで完全試合ペースだった。

 打線は、北寒寺、佐藤、三好、中山らの経験者に若手の木下、深海、青木らが成長。本塁打も8発、2発のリストを上回る。わずかのチャンスをものにする機動力も健在だ。

 リストの先発はエース藤井だろう。昨年は、決勝トーナメント初戦で旭化成ホームズにエラーで苦杯をなめさせられたが、旭化成打線を「あのピッチャーは打てない」と震撼させた。藤井は、昨年の出来にないと判断したが、ここを目標に調整してくるはずだ。

 打線は、やや低調だ。藤井の負担を軽くする意味でも打線の奮起が必要だ。核弾頭の岩島の打率は15打数3安打の .200。1発も放っているが、不満の残る成績だ。主砲の杉山も13打数3安打の .231。2人はやや力みが見られる。ベテランの清水、海藤らが好調なだけに、この2人がチームの勝敗の鍵を握る。いかに平常心で臨むかだ。今野や山本にとって嫌なのは、長打力のある打者にホームランを打たれるより(今野は涌井やシコースキーのようにど真ん中のストレートはまず投げないが)、球に逆らわずに流されることだろう。

 今野−山本のバッテリーの読みを崩すのは容易ではないが、かつて大和ハウスが旭化成を破ったように、力でねじ伏せるか、それとも足でかき回すかだ。そのような野球をしないと旭化成にはかなわない。

(牧田 司 記者 10月4日)