RBA HOME> RBAタイムズHOME > 2010年 >

 

旭化成ホームズ逃げ切り

今野 6回途中まで完全試合ペース


先制のホームを踏む旭化成木下(背番号69)を迎える鈴木監督

1
2
3
4
 
合 計
積水ハウス

旭化成ホームズ

 

積水ハウス 終盤の反撃及ばず

 旭化成ホームズが5−3で逃げ切り。エース今野は6回途中まで完全試合ペースだったが、6、7回に5安打を許し3失点(自責点1)。3番三好が決勝打を放った。積水は後半に追い上げたが及ばず。序盤に投げた3投手の出来が悪かった。主力4人が渋滞に巻き込まれ試合途中からの出場だったのも痛かった。

 旭化成は初回、1死から木下が死球で出塁、暴投で2進したあと、3番三好が中堅前適時打で1点。2回には、この回から登板した相手2番手の中司から2者連続四球を選び、ここで代わった3番手の梅津からも暴投と8番山本の内野ゴロで1点。さらに9番青木、2番木下の適時打などでこの回3点を挙げリードを広げた。4回には敵失と4番深海の安打で好機を作り、続く5番佐藤の内野ゴロの間に1点をもぎ取るそつのない攻めで加点した。

 今季初先発のエース今野は制球が冴え、6回1死まで完全試合ペース。その直後、3塁打を許し、2死から3連打を浴びるなど3失点したが、ほぼ完璧の内容だった。早めにカウントを稼いて相手を追い込み、勝負球のストレート、変化球を内外角に投げ分けた。

 全く手も足も出なかった積水は6回、1死から8番山本が初安打となる左翼超え3塁打を放ち、2死後、1番坂本、2番田口、3番植田の3連打で3点を挙げた。7回にも1死から敵失と7番中村亮の安打で1、2塁のチャンスを造ったが、8番、9番が連続三振に切って取られた。  

  
左から旭化成ホームズ堀井氏、三好

  積 水  席打安点
G 坂 本3 3 1 1
H 田 口3 3 1 0
E 植 田3 3 1 1
B17中 司1 1 0 0
1 竹  内0 0 0 0
打1佐 藤2 2 0 0
F17梅 津3 3 0 0
走 真 田0 0 0 0
D 高 橋2 2 0 0
打 中村亮1 1 1 0
A 山 本3 3 1 0
C 中 本1 1 0 0
4  堂 原2 2 0 0
振球犠  
6 0 0  2727 5 2
……………………
旭化成  席打安点
E 北寒寺4 3 0 0
C 木 下4 2 1 1
G 三 好4 3 2 1
D 深 海4 2 1 0
H 佐 藤4 4 0 1
DH 菅 野3 2 0 0
打 渡 辺1 1 0 0
B 中 山2 1 0 0
打3松 島1 1 0 0
A 山 本3 1 0 1
F 青 木2 2 2 1
打7久保田11 0 0
振球犠  
210 0  3323 6 5
……………………
投 手 回安振球責
中村純 1 1 0 1 1
中 司 0.0 0 0 2 2
梅 津 2.0 3 2 4 1
竹 内 1 1 0 0 0
佐 藤 2 1 0 3 0
……………………
今 野 7 5 6 0 1
3塁打 三好 山本
(積水)

 前試合のリバブル戦で好投した不惑の中村純投手は絶不調。1回で降板した。2番手の中司、3番手の梅津も制球力がなかった。

○鈴木監督 今野は最後はバテたようだ。継投も考えていたが、(完全試合ペースで)代える場面がなかった

○今野 アレレという感じで気が抜けちゃった(3塁打を打たれた場面。記者は取れたようにも見えたが…)

○山本 (6回の失点は)点差があったので大丈夫だと思っていたし、(7回のピンチは)下位打線だから抑えられると思っていた

○三好 もうバテバテ(先制打に3塁打、2盗塁と大活躍の32歳。相手ベンチも「あの3番はいくつ」とあきれ顔)

○堀井慶一執行役員関西営業本部長(前監督) いい試合になりそうなので応援にきた。今年はみんな調子がいいようだ

●堀田監督 クソッ、もったいない

●梅津 野球? したことない。僕はボクシングの選手(制球は全然ダメだが球は速かった。鍛えればエースの座も狙えるが、年齢が 28 歳では…)

●山本 (3塁打を)打ったのは2球目のカーブ

●中村純 中1週じゃきつい

●佐藤 渋滞で僕と堂原、竹内が遅刻しちゃった

   
左から積水中村純投手、梅津、山本、真田(真田は最終回、代走として出場。堀田監督は「盗塁? あれは相手へのプレッシャー。あいつは走れない」。旭化成の今野、山本バッテリーは「走れないのはすぐわかった」)


試合途中に出現した竜巻

 

(牧田司記者 平成22年9月22日)