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東京スカイツリーも人気に一役

伊藤忠都市・野村不「オアシティ錦糸町」早期完売へ 


「オアシティ錦糸町」完成予想図

敷地に隣接する道路も遊歩道を整備 スカイツリー効果

 
  最近の伊藤忠都市開発のマンションはどれも販売好調だが、中でももっとも人気を集めているマンションを紹介しよう。野村不動産(事業比率は50:50)とのJV物件「オアシティ錦糸町」だ。

 物件は、総武線錦糸町駅から徒歩6分、または半蔵門線錦糸町駅から徒歩7分、墨田区太平1丁目に位置する15階建て全146戸の規模。専有面積は約54〜85平方b、価格は未定だが、坪単価は245万円になる模様だ。竣工予定は平成23年2月下旬、施工は三井住友建設。販売代理は伊藤忠ハウジング。

 期分け分譲をするかどうかは未定だが、1期分として100戸ぐらい供給される模様だ。

 人気の要因は3つ。一つはアクセスのよさ。錦糸町駅北口から歩いて6分。半蔵門線錦糸町駅にも7分で、商業施設「オリナス」へは5分、「アルカキット錦糸町」「東武ホテル」へも徒歩4分だ。建築中の東京スカイツリーへも徒歩16分だという。

 もう一つは商業地立地ながら日照条件がいいことだ。全戸南向きで、南側道路を隔てた対面には6階建てぐらいのビルやマンションが建っているが、分筆が進んでおり、高い建物が建つ可能性は少ないと思われる。建物は道路より約8メートルセットバックして立てられるので、冬至日でも日照が阻害されるのは一部の低層階住居に限られるという。敷地の東側を通る道路は、スカイツリーまで一直線で遊歩道も整備されるという。

 もう一つは、価格の安さ。周辺相場は坪260〜270万円。かなり割安感がある。

 このように条件が揃っていることから、不動産関係者など目利きの鋭い来場者が目立っているという。広域集客ができているのも特徴だ。

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 現地を見学して、モデルルームで担当者の話を聞いて、人気になるのも納得した。現地周辺は、ビルやマンションに低層の住宅などが混在しており、いかにも下町らしい雰囲気だが、商業地立地で日照が確保されるマンションなどそうないはずだ。

 敷地隣りのスカイツリーまで一直線の道路が遊歩道として整備され、マンションの屋上も屋上庭園が整備される。

 近接する錦糸公園には野球場も建設されるとのことだ。錦糸町の北口の街並みは確かにここ10年で一変している。スカイツリーまで歩いて行けるということも初めて知った。となると、錦糸町も観光客の受け皿として脚光を浴びそうだ。経済波及効果は直接投資を除いても年間数百億円といわれている。スカイツリーは地域の活性化に大変な威力を発揮しそうだ。

(牧田 司 記者 2010年3月3日)