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ニチモのDNA引き継ぐニチモリアルエステート

 去る2月11日のことだ。ニチモが開発したマンションを大京が買い取り、再販する「ライオンズクオーレ東京八丁堀」の記事を書いているとき、次のようなメールが届いた。

 送り主はニチモリアルエステート不動産事業部販売部課長代理・浅井圭吾氏だった。

 「昨年の1月にニチモ株式会社の 『ヴォアール鶴見寺谷』という物件を取材して いただきましたが、 取材していただいてから 1カ月にも満たない2月13日にニチモ株式会社が民事再生となってしまいました。
 その後紆余曲折ありましたが、スポンサーのもと昨年8月より、新会社となるニチモリアルエステート株式会社 として 再出発しております。(中略)
 取材していただいた『ヴォアール鶴見寺谷』に関しては、新会社であるニチモリアルエステート株式会社がニチモ株式会社から残り16戸を買い取るというかたちで、昨年の10月から再販売し、約 2カ月で無事完売することができました」

 当時のことはすぐ甦った。ニチモの破たんを受けて同社が買い取り再販してわずか2カ月で完売したことも嬉しかったし、 ニチモリアルエステート が新しい会社としてがんばっていることが分かり余計に嬉しかった。大京が買い取り再販する「八丁堀」のマンションも来場者が殺到していた。嬉しいことが3つも重なった。

 そこで本日2月15日の取材となった。 ニチモリアルエステート は、「鶴見寺谷」のほかに新日本建物が買い取り再販した「ルイシャトレ戸田公園セレスタ」(全70戸のうち35戸)の販売(複)代理となり、こちらも2カ月で完売したとのことだった。

 浅井氏は、次のように語った。「2つの物件に対する お客さまの評価が高かったことで、改めてニチモのやってきたことが間違っていなかったことを再確認できた。再建の苦しみはあるが、早く他のデベロッパーと同じ土俵の上で競争したい」

 取材に同席された同部販売部長・家田康資氏も「スタッフは40人弱。これだけ人数をそろえているのも、仕入れから企画、販売、工事管理までトータルにできるデベロッパーの事業をやっていきたいから。ユニバーサルデザインなどニチモから引き継いだ無形の財産を大事にして物件の商品企画や、リノベーション事業にも生かしていきたい」と語った。

◇     ◆     ◇

 同社には、ニチモの破たんを受けてやむなく去った方々の分も含めて頑張っていただきたい。記者個人的には是非とも「ニチモのユニバーサルデザイン」を復活していただきたい。ユニバーサルデザインの復活こそニチモのDNAを引き継ぐことだと思っている。

 ニチモリアルエステートは、ニチモの再建スポンサーである日建の子会社として昨年6月12日設立。資本金8000万円。本店は千代田区神田小川町2−4−14。電話は03-5217-3036.代表取締役は渥美和弘氏。

商品企画レベル高い ニチモ「ヴォアール鶴見寺谷」

(牧田 司 記者 2010年2月15日)