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アットホーム調査

恋人との逢瀬に82分 これだけ通勤に掛けたら…

 

 不動産流通研究所が2月10日付けの同社の不動産業務のためのサポートサイト「R.E. port 」で、「住んでいる場所で相手の経済力を推測する」女性が3割強/アットホーム調査」という記事を掲載した。アットホームがバレンタインデーに合わせ、20〜30歳代の恋人がいる独身男女600人を対象に行った調査「恋人と住まいの関係」をまとめたものだ。最近の若者の考え方、生態を知る上で参考になりそうなので紹介する。

 「R.E. port 」では、『住んでいる場所で相手の経済力を推測したことがある』との質問に対し、『はい』と回答した男性は27.3%であるのに対し、女性は32.7%だったとしている。『住んでいる場所で相手のポイントがアップしたことがあるか』については男性の17.0%、女性の25.7%が『はい』と回答した。

 自宅から恋人宅に行くのにかかる理想の時間は33.1分であったが、実際には平均で81.9分であるともしている。恋人に部屋の合鍵を渡している男性は23.2%、女性は12.9%。合鍵を渡さない理由は、男女とも『ある程度距離感を保っていたいから』がトップになった。

 同棲については、『同棲をすべき(してもよい)と思っている人が6割にのぼった。賃貸契約の更新で『同棲』を考えたことがある人は40.7%(男性37.8%、女性44.9%)』だった。調査は『同棲と結婚に対し、男女で微妙な温度差があることが明らかになった』としている。

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 それぞれの質問と回答が面白いのだが、記者がもっとも注目したのは「自宅から恋人宅までの逢瀬にかかる時間だ。理想は約33分なのに、実際は約82分もかかっている。恋をするのには時間もコストもかかるということは今も昔も変わらないようだ(記者はかつて京都まで何度も通ったことがある)。

 通勤時間にこれだけ掛けてもいいと考えれば、郊外のマンションや戸建てももっと売れるだろうと記者は考えた。快適な生活もできる。少なくとも昭和の時代は、通勤時間1時間〜1時間半は当たり前だった。

 「住んでいるところで経済力を計る」ことや「同棲と結婚」観も面白い。女性は間違いなく男性の経済力や居住費の削減を重視していることが分かる。賢明なことだ。

 合鍵を渡している比率が男性より女性のほうが10ポイントも低いのは、男性に対する警戒心よりも、「性」を最大限に利用しようという魂胆が透けて見えるのだが…こんなことを書いたら女性に怒られるか。

(牧田 司 記者 2010年2月11日)