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住友不動産 平成22年3月期第3四半期決算

マンション販売など好調で増収増益


  住友不動産は2月4日、平成22年3月期第3四半期決算を発表。市場環境が悪化の影響を受け賃貸事業が減収減益となったものの、分譲マンションなどが好調で増収増益となった。売上高は5,167億円(前年同期比6.3%増)、営業利益は1,081億円(同2.2%増)、経常利益は835億円(同1.0%増)、純利益は471億円(同41.4%増)となった。期初に掲げた経常利益目標1,000億円達成の可能性は一段と高まったとしている。

 セグメント別では、景気低迷による需要縮小の影響により既存ビルの空室率が12月末で7.9%に上昇(前年同期は4.4%)、前年同期比で40億円の減収、34億円の減益。

  不動産販売は、マンション、戸建、宅地の合計で2,758戸(前年同期比217戸増)を販売計上、前年同期比373億円の増収、10億円の増益。通期予想に対する営業利益進捗率は94%。完成済販売中マンションは1,356戸と前期末比193戸減少した。

 完成工事は、新築そっくりさん事業は受注棟数が 2 年前の過去最高水準を上回るペースに回復。注文住宅も順調に推移し、営業利益は27億円(同31.0%増)となった。

 不動産流通は、主力の仲介事業で、中古住宅の取引環境が回復基調に転じ、仲介件数が前年同期比6.6%増加したものの、ホールセール部門の取引が減少、取扱高は同9.0%減となった。経費削減効果などにより営業利益は前年同期比16.9%増の9億円となった。

(牧田 司 記者 2010年2月4日)