RBA HOME> RBAタイムズHOME >2010年 >

大和ハウス コクーム%牛レした共働き向け

「xevo CLEVA (ジーヴォクレバ)」発売


外観

 

 大和ハウス工業は12月22日、“コクームスペース”を標準搭載した共働き家族のための戸建て新商品「xevoCLEVA (ジーヴォクレバ)」を2011年1月2日から発売すると発表した。

 “コクームスペース”とは、「SK−U」とコラボした機能性と快適性を追求した女性のための住空間を提案したもので、「xevoCLEVA (ジーヴォクレバ)」は、日本の総世帯数約5,000万世帯の5分の1を占める共働き世帯約1,000万世帯で、中でも世帯平均年収が1,000万円以上となっているフルタイム共働きの世帯がメインターゲットとなる新商品。

 コンセプトは、「女性が美しく暮らせる家は、家族が豊かに暮らせる家」で、@「居心地」と「効率」の両立を実現する「Na ・Ga・Ra コミュニケーション」A「コクームスペース」B深い軒内空間と素材感の高い外壁がつくりだす「表情豊かな外観デザイン」が特徴。

 「Na ・Ga ・Ra コミュニケーション」とは、英語の“ナチュラル(Natural)”の「Na」、“集う(Gather)”の「Ga」、“合理的(Rational)”の「Ra」を組み合わせた造語。

 「Natural」では、1階のリビングスペースと深い軒内空間(テラス)、大きな開口部を組み合わせた「ヒロマ」や、 2 階の深い軒内空間(バルコニー)と、バルコニーに面するくつろぎの空間「ブリーズインテラス」を設置している。

 「Gather」では、共働き世帯がそれぞれの場所で別々のことをしていても、お互いの存在を感じ合えるような“居心地の良い居場所”を提案。半透明の可動式間仕切り「ライトスルースクリーン」の開閉により、「ヒロマ」とダイニング、キッチンを簡単に仕切ることができる。

 「Rational」では、「衣家事」と「食家事」など「合理的な暮らしの効率」を提案している。

 価格は、モデルプラン(151.32u)で2,866万円(坪単価62.6万円)。年間1,200棟が販売目標。

 記者発表会で挨拶した取締役専務執行役員・渦居隆司氏は「先に発表したコクームは上場の反響。ウェブサイトへのアクセス数は1週間前と発表後1週間比で45%増加した。300件ものブログでも、これまでになった提案を評価していただいている。今後も、新商品を発売して新しい市場を開拓していく。狙ったエリアの狙ったターゲットに重点的にヒットしていく」と語った。

◇     ◆     ◇

 働く女性がいかに大変かを十二分に認識している記者は、発表会を聞きながら「これはヒットする」と思った。これまでこのような提案がなかったのが不思議なくらいだ。マンションデベロッパーも働く女性をターゲットにした物件が増えている。同社は販売目標を年間1,200棟としているが、目標を軽々超えるのではないか。子育て世代向け「xevoAI (ジーヴォ・アイ)」の年間2,500棟、二世帯同居向け「xevoYU (ジーヴォ・ユウ)」の年間2,400棟と比較して少ないのはターゲット層のボリュームが小さいからだろうが、女性の自分ひとりの空間を求める願望は極めて強い。

 住宅に限らず、女性を意識しない商品は売れない。そういう時代だ。


1階ヒロマ

大和ハウス 女性のための住空間「コクーム」発表(11/24)

(牧田 司 記者 2010年12月22日)