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アンビシャス 1年半ぶり自社ブランドマンション

「アンビシャスシティ越谷」分譲


「アンビシャスシティ越谷」完成予想図


 アンビシャスが近く分譲開始する「アンビシャスシティ越谷」を見学した。同社の「アンビシャス」ブランドマンションとしては1年半前の「アンビシャス久米川」(全57戸)以来、久々の物件だ。

 物件は、東武伊勢崎線越谷駅から徒歩4分、越谷市赤山町一丁目に位置する8階建て全86戸(住居) の規模。専有面積は58.05m2〜91.00m2、価格は未定だが最多価格帯は3,300万円台 (坪単価170万円前後)になる模様だ。設計・監理はアート総合企画。施工はりんかい日産建設。竣工予定は平成23年3月中旬。12月上旬から分譲開始する。

 同駅圏は現在、駅東口では再開発が進行中で、西口は区画整理事業がほぼ終了している。同物件は西口の商店街からやや離れた商住混在地域に位置する。周囲は2〜3階建ての戸建てやマンションが多く、高い建物はない。敷地南側も戸建てエリアで、同レベルの建物が建つ可能性は少ないと思われる。

 建物はコの字型で、いかにも同社のマンションらしい基壇部が赤レンガのようなタイル張りで、マリオンを配した印象的なデザインだ。

 住戸プランでは、全戸にベイウインドウを配し、「松戸六高台」や「久米川」などでも好評だった「 二列型キッチン 」を標準装備しているタイプもある。浴室に窓を設け、吹抜けを設置して居室やキッチンに窓を設け、バルコニー側に窓付きの浴室を設置したタイプもある。最上階住戸の間口は南面4室の約12.0メートルだ。

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 現地を見たとき、敷地東側の道路を挟んだ対面に「げんきの市場」という看板が掛かった店があった。自然食品の店のようで、間口は3間くらいの小さな店だ。店頭では朝市が開かれていた。朝市は毎週日曜と水曜に開くのだそうだ。

 この日は寒く小雨が降っていたが、朝10時30分というのにたくさん買い物客が訪れていた。お客さんに声を聞いたら「ここは無農薬・減農薬の野菜が安く買える」とのことだった。大根は1本110円、ホウレンソウは100円だった。ネギは泥付きだった。

 お客さんは店の装飾よりも野菜がきれいに洗ってあるかどうかより、「安心・安全」を優先するからこのようにたくさん集るのだろうと思った。

 RBAも「元気印」「記事はラブレター」がコンセプトだ。ホームページのデザインは劣るかもしれないが、ニュースリリースを引き写すような記事はほとんど書かない。しっかり現地取材して、業界に「元気印」を届けるよう心掛けている。アクセス数を増やす策は何も講じていないが、年々増えつづけている。

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 アンビシャスもまた「元気印」の象徴であった。過去形で書かざるを得ないのは、同社もリーマンショック以降はやや「元気」でなかったからだ。

 リーマンショック前のマンション供給量は、平成17年度が482戸、18年度が559戸だったのが、19年度は453戸に減り、20年度は371戸、21年度は246戸 と年々減少。21年度の自社ブランドがついているマンションは実質的に先に紹介した「久米川」のみだ。再販・買い取りや販売代理などで苦境をしのいできた。

 今年度は、「船橋」(28戸)と「月島」(18戸)に「アンビシャス」の物件名がついているが、いずれも開発会社は他社だ。今回の「アンビシャスシティ越谷」は自社開発物件としては実に1年半 ぶりの供給だ。

 それだけに、意気込みが伝わってくる商品企画だ。この「越谷」をきっかけに「元気」を業界に発信して欲しい。同社の安部徹夫社長は、かつて首都圏で初めてマンションに低床バスを採用したり、物干しポールをどこよりも早く取り付けたり、マンションの設計では定評のある日建ハウジングシステムを積極的に起用したりするなど、業界に絶えず「元気」という明かりを灯してきた人だ。

 「越谷」以外にも、同社が 企画に参加 した住協「ジェイパレス小手指」(39戸)と、同社か土地を仕入れた京阪電鉄不動産「ファインレジデンス西新井」(48戸)の販売を同社が近く開始する。自社マンションとしては「南鳩ヶ谷」(60戸)の着工も行った。

   
外観(完成予想図)                    車寄せ付きエントランス(完成予想図)

 

(牧田 司 記者 2010年11月17日)