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　大和ハウス工業は10月21日、業界初の住宅床下点検ロボット「moogle （モーグル）」が完成し、2011年4月1日から関東・中部・近畿地区の現場に配備、運用すると発表した。

　2006年10月から千葉工業大学、筑波大学と共同で研究・開発を進めていたもので､�@ロボットの遠隔操作による狭い住宅床下での点検・診断作業の負担を軽減�Aパソコン画面によりリアルタイムで確認可能という。

　「moogle」のデザインは、ロボット「ROPID」「FT」「エボルタ」などの開発者であるロボットクリエーターの高橋智隆氏に依頼し、モグラのような流線型になっている。

　装備としては３段階に照度が調整できるLED照明や、暗い床下の状況でも鮮明に撮影できるCCDカメラ（点検用）・広角CMOSカメラ（走行用）、無線LANアクセスポイントを搭載。手元のコントローラーにより無線遠隔操作する。

　ロボット前方には、配管や基礎のひび割れ、シロアリ蝕害など様々なポイントを確認できる回転可能な点検用カメラを、後方には、ロボットと進行方向を俯瞰できる画角75度の走行用カメラを装備している。

　床下の束を避け、高さ15cm程度の障害物なら難なく乗り越えることができ、小型のため間仕切り基礎に設けた貫通口（縦約30cm、横約50cm）を通り抜けることもできる。