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シティインデックス コンパクトに特化は正解


「シティインデックス木場」完成予想図


「シティインデックス木場」分譲開始1カ月で6割強契約済み

 本日(10月19日)紹介したマリモ「フィーノ渋谷」の販売代理をしているシティインデックスの自社開発マンション「シティインデックス木場」を見学した。

 物件は、東京メトロ東西線木場駅から徒歩5分、又は東陽町駅から徒歩6分、江東区東陽3丁目の永代通りに面した12階建て全51戸の規模。専有面積は27.91m2〜35.42m2、価格は1,980万円〜3,110万円(最多価格帯2,700万円台、2,800万円台)、坪単価270万円。竣工は平成22年10月。設計・監理はアトリエ ティープラス。施工はリンク・トラスト。

 分譲開始は9月18日からで、現在までに32戸を契約済みだ。この他にも予約なども入っているという。契約者の性別は男女半々。若干女性の比率が高いという。

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 物件概要でも分かる通り、典型的なコンパクトマンションだ。このところコンパクトマンションの男性の購入比率が高くなっているという印象を受けるので、その通りの結果のようだ。それにしても、わずか1カ月で32戸の契約とは驚きだ。単価は、記者の相場観からしてやや高い印象を受けた。周辺にはファミリーマンションの供給が少なくないが、コンパクトはほとんど事例がなく、競合がないのも好調要因の一つだろう。

 同社は、このほかにも「武蔵小山」「西五反田」でも今秋から分譲を開始したが、この物件がもっとも売れ足が速いという。当初の販売計画では来年4月までに完売させるとのことだったが、年内完売も可能というのが販売担当者の見方だ。

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 業界紙などによると、同社は会社設立後まだ1年ちょっとだが、当面コンパクトマンションに特化して年間 500 戸ぐらいのペースで供給していくという。都心部はもちろんだが、準都心や首都圏の主要都市での供給を目指すという。

 記者は、この路線は正解だろうと思う。ファミリーマンションで大手デベロッパーと対抗するのは容易でない。ある意味では「隙間」かも知れないが、コンパクトマンションの需要は増えることがあっても減ることはないと見ている。大手の参入も多く、競争は激化するが、ニーズも多様化しており、中堅でも対抗できると見ている。同じ土俵で相撲を取らなければいいわけだ。

 郊外部でも事業展開は可能だろう。駅近、防犯、生活利便施設の集積などの立地要件を満たせばコンスタントに売れていくのではないか。

(牧田 司 記者 2010年10月19日)