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タカラレーベン 記録的な売れ行き「富山」のマンション

改正中心市街地活性化法の国の認定第一号


「(仮称)中央通りセントラルプロジェクト」完成予想図


 首都圏初の「マンション用戸別太陽光発電システム」を導入したタカラレーベンのマンション「レーベンハイム光が丘公園」を見学した。しかし、この物件を紹介する前に、同社が富山県富山市で分譲を開始した、改正中心市街地活性化法の国の認定第一号マンション「(仮称)中央通りセントラルプロジェクト」について触れておきたい。両方の物件の販売を担当している同社第1営業部部長・原忠行氏からいい話を聞いたからだ。

 「富山」のプロジェクトは、同社がニュースリリースを出した通り、「公共交通の利便性の向上」「賑わい拠点の創出」「まちなか居住の推進」の 3 本柱の一つである「まちなか居住推進」事業であり、地権者(市街地再開発組合)が施行者となり、同社がマンションの企画立案と販売を行うものだ。

 物件は、JR北陸線富山駅から徒歩20分、富山市中央通り二丁目に位置する18階建て全125戸(販売戸数110戸、地権者住戸15戸、)の規模。専有面積は62.98u〜108.50u、価格は1,700万円台〜4,400万円台(最多価格帯2,400万円台)、坪単価120万円。竣工予定は平成24年3月上旬。

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 いい話とは、8月から分譲を開始したところ、8月末までに11戸を契約したというのだ。月に11戸の契約では、全然ニュースにならないと思われるかも知れないが、原氏によると、富山市内で他社が分譲しているマンションは、月に2〜3戸契約できると話題になるほどだそうで、同社もかつて76戸の規模の物件を完売するまで2年かかったという。月に11戸というのは記録的な売れ行きだという。

 原氏が人気の理由の一番に挙げたのは、やはり市街地再開発事業である点だ。話題性もあり、行政からも補助金がでるのが大きいという。

 同社は、事業手法は異なるが、この前にも紹介した市街地活性化事業マンションの「レーベンリヴァーレ高崎グレイス」も近く分譲開始する。販売動向が気になるが、どうも行政は販促にあまり積極的でないという印象を受けたのが気掛かりだ。

(牧田 司 記者 2010年9月10日)