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積水ハウス 体験型施設「関東・住まい夢工場」を見学


「関東・住まい夢工場」

 積水ハウスは8月30日、同社創立50周年記念の新商品発表見学会を同社「関東・住まい夢工場」(茨城県古河市)で行った。記者は、別の取材もあったため新商品発表会には出られなかったが、「関東・住まい夢工場」を見学することができた。同社去る8月1日に創立50周年を迎えていた。

 「関東・住まい夢工場」は、JR古河駅から車で約20分の古河市北利根に位置する敷地面積約31万平方bの同社関東工場の敷地内にあり、約18,500平方bに合計21棟の体験館やモデルハウスが設置されている。全国に6カ所にある体験型施設の一つで、自らが作業したり体験したりしながら住宅の全てを学ぶことができる。施設を全て見学するには1日でも回りきれないほどの大規模なものだ。

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 記者が見学したのは時間にして約1時間半で、ごく一部だったが、多くのことを学んだ。LED照明を採用した「くらしのあかり館」では、調光システムによって四季折々の光の演出をおこなったり、一つのペンダントで調理したり、食事したり、あるいは子どもと一緒に読書するのに最適な光を選択できるようになっていた。また、階段手すりのセンサーに触れると階段の各ステップに光が灯るようになっていた。引き戸は全てソフトクローズ機能付きだった。

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 1997年にオープンして以来来場者は約20万人で、最近は年間約4万人が訪れているという。来場者の全てが同社の住宅を購入するわけでもないだろうし、その逆に全ての顧客がこのような施設を見学しているわけでもないだろうが、同社の取り組みには改めて感心させられた。

 住宅メーカーとしてわが国トップと言うことは世界トップでもあるのだろうが、このような取り組みが多くのユーザーから支持されるのだろうと思った。

      
いくつものシーンに最適の光を演出するペンダント       手すすりのセンターに触れると光が灯る階段

   
耐力壁実験室                    5本の樹の森

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 同社が創立50周年記念商品として発売するのは「The Gravis (ザ・グラヴィス)」と「Be Sai +e (ビー・サイエ)」の2商品。「ザ・グラヴィス」は、同社木造住宅「シャーウッド」の中高級商品の主力として商品展開している“グラヴィス”シリーズのブランド名に“ the ”を冠し、シリーズの中核を担う商品。「ビー・サイエ」は、美しい四季を彩る日本の家というコンセプトから「美 < び > ・彩 < さい > ・家 < いえ > 」、さらに、快適で環境にも優しい家という思いを込め「+e」をあしらいネーミングされた商品。

 同社はまた、平成22年9月1日(水)から発売する全ての軽量鉄骨系戸建商品に断熱性能をより向上させた「ぐるりん断熱」 を標準採用すると発表した。

  
「The Gravis (ザ・グラヴィス)」(左)と「Be Sai +e (ビー・サイエ)」

(牧田 司 記者 2010年8月31日)