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 東急不動産「BRANZ GARDEN上鷺宮」

すでに来場110組


とちの木公園から見た街並み


 東急不動産が9月上旬から分譲開始する都市型戸建て「BRANZ GARDEN上鷺宮」を見学した。

 物件は、西武池袋線富士見台駅から徒歩7分、又は西武新宿線鷺ノ宮駅から徒歩15分、中野区上鷺宮二丁目に位置する全42区画。土地面積は112.51m2〜131.29m2、88.94m2〜104.87m2、1期18戸の予定価格は6,800万円台〜9,000万円台。木造ツーバイフォー2階建て。竣工は平成22年7月。宅地造成は竹中土木、建物は東急ホームズ・津田産業、外構造園は石勝エクステリア・丸紅建材。

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 同社のニュースリリースによると、計画段階で約250人の購入者層にWEBによる「理想の戸建住宅」についてアンケートを実施。回答者の一部の人にはグループインタビュー(男性・女性各5〜6名)にも参加してもらったという。

 その結果、@土地面積は112.51m2 〜131.29m2を確保Aタウンセキュリティの導入B街並みは統一感がある「多様性の中の統一感」C太陽光発電を屋根に設置可能Dフロントパーク(区立とちの木公園)E電気自動車対応Fオール電化住宅−などを採用したという。

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 同社の建売住宅については、昭和50年代の大規模団地からバブル崩壊後の都市型戸建てまでたくさん見学してきたが、ここ数年は見学したことがなかった。外観を見て、かつての同社の都市型戸建ての記憶が甦った。とちの木公園からの風景は、以前のものとは同じではないが、記憶にあるものとあまり違わなかった。ゆったりとした敷地計画と外構の造り込みはいかにも同社の物件らしいものだ。

 敷地が広い分、価格は安くはないが、敷地が30坪ぐらいの都市型戸建てとは比べものにならないほどよくできていた。間違いなく売れると確信した。

 会員優先でモデルホームをオープンして3週間だが、すでに110組の来場者があるという。一般公開は明日21日からだが、どれほどの人気を集めるか。設備仕様はこの価格帯としては普通と見た。

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 アンケート結果で驚いたことが一つある。購入者層が「土地面積が110〜120m2で、建物面積は95〜100m2 といった広さが理想」と答えたという点だ。かつて昭和の時代は「土地は50〜60坪、建物は40坪」というのがサラリーマンの一般的な住まい像だった。都内では買えないので、みんな都心から1時間半〜2時間の埼玉や千葉・茨城方面の戸建て団地を求めた。

 土地神話は死語と化し、時代が変わったということだろうが、理想の戸建ての土地面積が120平方bというのはなんとも寂しい。人の心もシュリンクしてしまったようだ。


街並み

(牧田 司 記者 2010年8月20日)