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 「同潤会三ノ輪アパート」の建替えマンション

藤和不動産「BELISTA東日暮里」


「BELISTA東日暮里」完成予想図

 

 藤和不動産が販売開始した「同潤会三ノ輪アパート」の建て替えマンション「BELISTA東日暮里」の現地&モデルルームを見学した。

 物件は、東京メトロ日比谷線三ノ輪駅から徒歩8分、又はJR山手線日暮里駅から徒歩16分、荒川区東日暮里2丁目に位置する10階建て全55戸(事業協力者住戸18戸含む)の規模。専有面積は約68〜82平方b、1期(25戸)の価格は3,978万〜5,588万円(最多価格帯4,300万円台)、坪単価205万円。設計・監理はリーフ・クリエイツ、施工は東洋建設。竣工予定は平成23年2月中旬。

 現地は、昔の下町の風情を残す「かんかん森通り」に面しており、通りには桜並木が続いている。今回の建て替えマンションは、「同潤会三ノ輪アパート」の敷地と南側に隣接していた敷地を一つにして建て替えられたものだ。「同潤会三ノ輪アパート」は、1928年(昭和3年)に竣工した「同潤会アパート」の10番目のマンション。

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 見学する前は、現地かモデルルームに同潤会アパートの名残りが残っているのではと期待していたが、痕跡すら残っていなかった。パンフレットに記載された外壁タイルや外構床、エントランスゲートの見本、格子模様のバルコニー完成予想図にそれらしき「薫り」をかぐことしかできなかった。

 どのような経緯で建て替えるようになったのか分からないが、同社にはきちんと記録に残してほしいものだ。

 それにしても坪205万円は安いと思う。


ホール(完成予想図)

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 大正末期から昭和初期に建てられた同潤会アパートは全部で16カ所だが、現在は「上野下アパートメント」(1929年竣工)のみが残っている。記者は先週、藤和不動産が内覧会を行った「浅草タワー」の販売事務所の近くに 「上野下アパートメント」が建っていたので写真に収めた。

 入居者の方々には失礼だが、やはり安全性を考えると心配だ。ここは道路の間口も広く、広い道路にも面しているので建て替えればいいマンションに生まれ変わる。どこのデベロッパーでも素晴らしい建物にするはずだ。建て替えを是非勧めたい(デベロッパー各社はアプローチしているはずだが)。

   
「上野下アパートメント」

(牧田 司 記者 2010年6月28日)