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 オリックス不動産「サンクタス川崎タワー」

販売中止について説明を

 

 オリックス不動産が販売を予定していた、JR川崎駅から徒歩6分の「ラゾーナ川崎プラザ」にも近接している33階建て全300戸の超高層タワーマンション「サンクタス川崎タワー」を申し込み直前で販売中止(販売延期でないようだ)した模様だ。同物件のホームページも閉じられている。

 記者は6月21日、ある方から「販売を中止したようだが、その理由が示されていない。どうしたのか分かったら教えてほしい」と連絡を受けた。記者はすぐ、オリックス不動産に問い合わせたが、担当者が留守だった。そこで「販売を中止された理由をお聞きしたいのでご連絡ください」とのメッセージを残した。返事がなかったので、改めて電話したがやはり留守だった。ある業界紙の記者も3度問い合わせたが取材できなかったという。現段階で、同社は説明する意思がないと判断せざるを得ない。

 弊紙のような業界紙は媒体としてみてもらえないのかもしれないが、同社は4月27日付で、販売開始のニュースリリースも発表している。販売を中止してから少なくとも5日が経過している。契約は終えていない模様で、宅建業法的には問題はないのかもしれないが、企業の社会的責任としてどうして販売を直前になって中止したのか説明すべきだろう。

 記者は、企業とにとってコンプライアンス(法令遵守)は当たり前で、アカウンタビリティ(説明責任)、トレーサビリティ(情報の遡及履歴管理)も同じぐらい重要だと思っている。

 今回の件では、1,000件を超えるお客さんがモデルルームを見学しているはずで、購入を希望している、あるいは申し込みをした人もかなりの数にのぼるはずだ。購入に際して家族会議や親との相談、頭金の準備などに相当の時間を費やしているはずだ。同社もリリースしたように基本性能・居住性能が高く、環境に配慮したレベルの高いマンションとして惚れ込んだ人も多いだろう。記者もいいマンションだと思っている。

 そのような人たちに、どうして販売中止になったのかきちんと説明する義務があるはずだ。理由も示されずに販売が直前になって中止されるというのであれば、ユーザーは安心してマンションを購入できないということになってしまう。単に同社とその顧客の問題にとどまらないはずだ。

 同社が1日も早く、販売を中止した経緯を公表することを期待したい。

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 記事を書いてからいろいろ情報が寄せられた。1点だけ訂正する。「契約は終えていない模様」と書いたが、どうやらかなりの戸数の契約が行われているようだ。同社にはユーザーのためにきちんと説明責任を果たすことを願うだけだ。これ以上、書かない。

業界初? パティオ付きオリックス不「サンクタス川崎タワー」(5/11)

(牧田 司 記者 2010年6月25日)