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東京建物 高齢者専用賃貸住宅第一弾

「グレイプス浅草」が竣工


「グレイプス浅草」

 東京建物は1月21日、同社の高齢者向け賃貸住宅事業の第一弾「グレイプス浅草」が竣工したのに伴いプレス説明会・内覧会を行った。

 物件は、東京メトロ銀座線、東武伊勢崎線、都営浅草線浅草駅から徒歩5分、台東区浅草2丁目に位置する地下1階、地上14階建て全99戸(他に店舗区画は内科クリニックなど)。専用面積は31.36m2〜64.03m2 。月額賃料は145,000円〜317,000円。入居予定は平成22年2月上旬。事業主は同社で、貸主は東京建物不動産販売、運営受託はやさしい手。

 @浅草寺に隣接A終身建物賃貸借事業の高専賃 ( 高齢者専用賃貸住宅 ) B100カ所を超える工夫を施したきめ細やかな設備仕様C入居一時金不要の賃貸方式(賃料のほかに管理費が15,000円、基本サービス費が1人入居の場合36,750円、2人の場合47,250円別途負担)D緊急時にも迅速に対応する24時間365日の有人管理体制E2,500名を超えるシニアの皆様の意見を反映した住まいづくりを追求――などが特徴。

 プレス説明会で挨拶した同社常務取締役住宅事業本部長・柴山久雄氏は「急激に進行する高齢化社会の中でどう対応したらよいかを5年ぐらい前から研究してきた。今後は分譲と賃貸と、今回の高齢者向けを住宅事業の3本柱と位置づけ展開していきたい」と語った。

 昨年10月から1期24戸の募集を開始しており、30件の申込があったという。23日から残り75戸の募集を開始する。

 
      Aタイプキッチンリビング          屋上展望テラスから西方向の夜景

◇     ◆     ◇

 この種の住宅の取材はそれほど多くないので分からない部分も多いが、賃料は安いと思った。一般的な賃貸住宅より賃料は3割ぐらい高いようだが、一時金、更新料、礼金はないし、設備仕様、サービスを考慮すると割安感を感じる。

 ただ、管理費が一律 15,000円と安い代わりに、基本サービス費がかなりかかる。分譲マンションにはない費用で分かりづらいものだが、24時間有人の管理・サービスに費用がかかるというのが同社の説明だった。このサービス費が高いのか安いのかは、一般マンションユーザーのわれわれには分からない。

 設備仕様は「なるほど」と思わせるものがたくさん装備されていた。分譲マンションにも採用したら受けそうなものもあった。

 例えば、水量センサーによる生活異変センサーの設置。これは入居者が長時間水を使用しないと自動的に異変を察知してフロントと警備会社に自動的に通報するシステムだ。カギの掛け忘れにも対応するし、緊急時にはドアチェーンやロックも簡単に解除されるから驚きだ。トイレは介助ができるよう居室と洗面室への 2 ウェイ引き戸となっていた。脱衣室にも暖房がついていた。キッチン、洗面室は収納にもニースペースにもなるように工夫されていた。緊急ボタンが各所にあり、フロントと通話ができる天井ボタンもついていた。

 これから実際の入居者の声を商品企画にフィードバックさせ、より充実した高齢者住宅や分譲マンションに生かしてほしいと思った。


屋上テラスの眼下に浅草寺が見える

(牧田 司 記者 2010年1月21日)