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三井不動産グループ

4月に「鳥羽国際ホテル」リニューアルオープン


「鳥羽国際ホテル」からの眺望


 三井不動産グループは1月20日、三重県鳥羽市のリゾート施設「鳥羽国際ホテル」(客室数121室)」を4月1日 (木) にリニューアルオープンすると発表した。

 同ホテルは、お伊勢参りの拠点として昭和39年にヤマハが開館。国内外の皇族方や政財界、海外からの国賓が宿泊するホテルとして知られている。三井不動産グループが07年3月、ヤマハから取得した。

 20年に一度の伊勢神宮最大の大祭「式年遷宮」が平成25年に予定される中、“真珠の海に抱かれるリゾート”をコンセプトに、客室・メインダイニング・バー・ロビーをリニューアルし、これまで以上に魅力的な滞在空間とホスピタリティあふれるサービスを提供する。

 地元ミキモトグループの「ミキモト コスメティックス」が、リゾートエリアにおける“日本初”の本格的な真珠スパ「PEARL SPA by MIKIMOTO COSMETICS 」を当ホテル内に新たにオープンする。

  
         「シェフズカウンター」 イメージ        ライブラリー&バー イメージ                     

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 「鳥羽国際ホテル」は、記者の出身地(伊勢)のホテルで、ここ2年間は行っていないが、何度か利用しているのでよく知っている。眼下に鳥羽湾が広がり、朝日を受けた海面が真珠のようにキラキラと光る光景は他では経験できないものだ。

 同社がリニューアルオープンするのもよく理解できる。施設の老朽化が進んでいるからだ。老朽化はそれはそれで風格≠かもし出すが、その一方で豪華なホテルを利用している人の満足度も満たさなければならないとも思う。

 年間数百万人が訪れる伊勢市への観光客が、伊勢市を素通りし鳥羽・志摩方面に宿泊するのは残念だが、伊勢市には観光客をもてなすことができるホテルなど一つもないのも事実だ。恥をさらすようだが、伊勢市内には生牡蠣を食べさせてくれる飲食店などほとんどないし、地元で獲れた新鮮な魚介類ですら食べられる店を探すのが大変だ。

 ついでに、もう一つ注文したい。鳥羽はかつて江戸時代、京都・伏見の酒より美味しい「鳥羽の酒」が造られていたという。今でいう大吟醸酒だったようだ。しかし、今では地元でも「鳥羽の酒」など聞かれない。是非とも関係者には「鳥羽の酒」を復活していただきたい。

三井不動産 「鳥羽国際ホテル」の活性化に期待

(牧田 司 記者 2010年1月21日)