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東急不動産「ブランズ川口栄町パークフロント」

土を使わず壁面緑化・室内緑化


「ブランズ川口栄町パークフロント」

 

 東急不動産は5月26日、土を使わない壁面緑化や室内緑化を図るマンション「ブランズ川口栄町パークフロント」を6月中旬から販売すると発表した。

 物件は、京浜東北線川口駅から徒歩6分、川口市栄町2丁目に位置する14階建て全81戸(事業協力者30戸・事務所1戸・店舗2戸含む)。専有面積は約61〜92平方b。建物は平成22年3月竣工済み。施工は埼玉建興。

「壁面緑化」は、重力に逆らうため潅水の偏りにより、水が全体に行き渡らず、乾燥による枯れを生じさせることがあり、また土圧による根の圧迫や、土量によって壁自体が崩れることも生じやすいとされている。

 同物件では、サントリーミドリエが独自で開発した緑化システムを採用。ウレタン素材を基材として、水分散素材を混ぜ込んで発泡させた新素材「パフカル」を用いて、ほぼ均一に水分と空気のバランスを保持し、「壁面緑化」が抱える課題を改善した。「パフカル」は、水を含んだ状態でも、重量は土の約半分と軽量であり、土量による崩れは発生しない。

 同物件のモデルルームのインテリアコーディネートでも棚や電気スタンドを活用した室内緑化を提案。さらに、テ−ブルも酒樽をリサイクルし、バルコニーでは排水機能を損ねずに、排水溝までも緑化の対象としている。

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 このマンションの詳細は、モデルルームを見学して記事にする予定。 サントリーミドリエの緑化システムを採用したマンションモデルルームは同社の本郷の物件でも見たし、他の物件でも結構見た。サントリーミドリエのホームページで確認したら100平方メートル当たりの価格は30万円台から40万円台になっていた。小さいからといって価格は下がらないだろうが、絵画のように壁に掛けられるのがいい。企業はもちろんだが、一般家庭にも普及するのは間違いない。

  

(牧田 司 記者 2010年5月27日)