RBA HOME> RBAタイムズHOME >2010年 >


野鳥も生息する公園に面した「みんなの湘南プロジェクト」

藤和不動産・三菱地所「MINASIA湘南ライフタウン」


「MINASIA湘南ライフタウン」完成予想図

 

 藤和不動産、三菱地所、社会福祉法人聖隷福祉事業団が先日(4月23日)ニュースリリースしたマンションと高齢者福祉施設を導入した次世代型複合都市「みんなの湘南プロジェクト」(開発面積約40,000平方b)内のマンション「MINASIA湘南ライフタウン」のモデルルームを見学した。藤沢市と財団法人藤沢市開発経営公社が 2007 年に実施し、10数社が応募した事業提案コンペに当選したプロジェクトだ。

 「MINASIA湘南ライフタウン」は、JR東海道線・湘南新宿ライン辻堂駅からバス約10分、藤沢市大庭字二番構に位置する開発面積約21,000平方bの12階建てサウスフォート(127戸)・パークフォート(132戸)、4階建てミッドフォート(40戸)・ヒルズフォート(40戸)の全339戸(他に管理室、多目的ルーム、ゲストルーム、和室、パーティールーム、キッズルーム)。専有面積は約76〜107u、坪単価は140万円弱。完成予定はサウスフォートが2011年1月下旬、 パークフォート・ミッドフォート・ヒルズフォートが2011年2月下旬。設計・施工は三井住友建設。

 1期(42戸)が3月から販売されており、価格は3,098万〜5,198万円。すでに約9割が販売済み。

 物件の最大の特徴は、敷地の南側に約27,000平方bの野鳥が生息する公園と、一種低層の住宅街が広がる高台の住宅街に立地していること。隣接する高齢者福祉施設との間にはセントラルアベニューと呼ばれる遊歩道が整備される。敷地西側には二番構公園も整備される。住戸プランは、ワイドスパンの平均専有面積約84平方bのファミリー向けが中心。

◇     ◆     ◇

 「湘南ライフタウン」は、藤沢市・茅ヶ崎市が事業主体となって1972年から1992年まで土地区画整理方式により街づくりが行われた総面積約378ha 、人口約3.5万人の昭和を代表するモデル団地の一つだ。設計は建築家・黒川紀章氏。

 記者も、昭和50年代から60年代の前半にかけて何度も取材している。バス便で高額ながら、大手デベロッパーの供給する戸建てやマンションは、アッパーミドルのクラスのサラリーマン世帯に飛ぶように売れた。

 当時、住宅を購入された方は60歳代から70歳代となっているはずで、今回の物件や高齢者福祉施設には周辺に住む居住者からの買い替え・住み替えもあるだろうし、世帯分離による子世代の購入もあるだろう。他のエリアからの住み替えも期待でき、街の活性化にも役立つはずだ。

 大京の茅ヶ崎の大型マンションとの競合もあるだろうが、双方の相乗効果で早期完売できることを期待したい。


「みんなの湘南プロジェクト」完成予想図

(牧田 司 記者 2010年4月27日)