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三井不動産グループ「銀座トレシャス」 16日オープン


「銀座トレシャス」

 
  三井不動産グループは4月16日、1755年創業の銀座の老舗呉服屋越後屋からビルの建て替えデベロップメントマネジメントを受託し、このほど完成した商業施設「銀座トレシャス」をオープンした。15日、報道陣に公開された。

 同施設は、東京メトロ銀座線銀座駅から徒歩4分の中央区銀座二丁目、銀座通りに面した地下2階地上12階建て延べ床面積約7,000平方b。東京初出店の飛騨牛専門店「飛騨牛一頭家 銀座 馬喰一代」のほか、商業施設では珍しい出産可能な産院、「銀座 越後屋」「ル・キヤ 銀座店」「MIU MIU GINZA」「アロマフレスカ銀座」など18店舗が出店。20歳代から30歳代の高感度な女性の感性を満たす施設とする。

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 同施設の周辺には、対面に松屋デパートがあるほかダンヒル、ティファニー、ブルガリ、カルチェなどが軒を連ねる一等地だ。しかし、これらのブランドにはライター以外は無縁の記者にはその価値がさっぱりわからない。店舗も分かったのは寿司屋の「鮨処 銀座福助 本店」ぐらい。早々に退散した。

 「越後屋」は、ひょっとしたらわが故郷・伊勢から江戸に出て「越後屋」を興こした三井家のことかと思ったが、どうもそうではないようだ。ニュースリリースには、越後屋は「初代 永井長助が雪深い越後から江戸へ丁稚奉公に上がり、藍染屋を始めたのが宝暦5年(1755年)」とあった。

 三井家の家祖・三井高利が「越後屋」を開業したのは延宝元年 (1673年)だから、永井長助が店を開いたのはそれから82年が経過している。おそらく「越後屋」で丁稚奉公をしっかり務め、のれん分けされたのではないだろうかと勝手に解釈した。

 ちなみに「越後屋」は、三井家はもともと越後守を名乗っており、松阪で酒屋を始めたのも「越後殿の酒屋」と呼ばれていたことによる。新潟・越後とはどのような関係にあるのか知らない。

(牧田 司 記者 2010年4月16日)