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明和地所「クリオ府中 中河原」 販売3週で完売へ


「クリオ府中中河原」完成予想図

 

  明和地所が先に販売好調とニュースリリースした「クリオ府中中河原」を見学した。

 物件は、京王線中河原駅から徒歩4分、府中市住吉町二丁目に位置する11階建て全31戸の規模。専有面積は約53〜90平方b、価格は2,867万〜4,885万円(最多価格帯3,500万円台・3,700万円台・3,800万円台)、坪単価166万円。竣工予定は平成23年3月上旬。施工は大豊建設。

 同社によると、発売開始後第2週の3月24日現在、25戸の申し込みが完了したとのことだったが、記者が見学した3月29日現在、残りは1戸(3,591万円)のみだった。

 人気の要因として、同社は@リーマンショック以降仕入れ再開物件であることAエリア内住宅版エコポイント対応マンション第1号案件B専有部にLEDライトを採用C壁面緑化、屋上緑化計画D充実した設備仕様――としている。

 記者も同じ意見だ。特に立地条件と価格だ。鎌倉街道には面しているが、駅から徒歩4分と近く、敷地の南側は遊歩道で、公道を挟んで公園に面している。価格的にも割安感がある。坪166万円はいかにも安い。駅近の物件は180万円が相場だろうが、この物件もそれぐらいの値がついても不思議でないと思った。ユーザーも割安と映ったに違いない。同社がいう「リーマンショック以降仕入れ再開物件である」ことが、このような割安価格に抑えられた要因だろう。

 もう一つ、同社のニュースリリースにはかかれていないが、全戸角住戸タイプというのも大きなポイントだろう。

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 この物件とほぼ同時期に分譲開始した「クリオ南多摩」も全43戸のうち34戸に申し込みが入っているというが、こちらの坪単価は155万円だ。このマンションは、昨年破たんしたK's コーポレーションからの買取物件で当初単価は175万円だった。

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 リーマンショックはマンション業界を直撃したが、ユーザーから見ると、価格上昇以前に戻り、ローン減税、住宅版エコポイントなどの支援策もあり、極めて取得しやすい環境にあるということだろう。デベロッパー各社が値づけに慎重な今こそ絶好の買い場ということだ。

(牧田 司 記者 2010年3月30日)