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三菱地所 分譲事業を再編

3月期業績を下方修正/特別損失886億円

 

  三菱地所、地所リアルの分譲事業を藤和不動産に継承

 三菱地所は3月25日、同社グループ内の住宅分譲事業を強化するため、平成23年1月1日(予定)に同社と三菱地所リアルエステートサービスを会社分割し、三菱地所リアルエステートサービスの販売部門を藤和不動産に承継させ、同社グループ内3社の住宅分譲事業機能を集約した製販一体の体制整備を図ると発表した。

三菱地所、平成22年3月期業績を下方修正

 三菱地所は同日、平成22年3月期通期業績予想を下方修正した。売上高は1兆90億円(前回予想比3.6%増)、営業利益1,450億円(同2.1%増)、経常利益1,140億円(同4.6%増)、当期利益100億円(同 81.8%減)。

 ビル事業は、第4四半期に青山ビルの一部を売却(売却額450億円、売却益229億円)することにより前回予想に比べ440億円の増収、225億円の増益を見込んでいる。

 住宅事業は、マンション売上げの未達や棚卸資産評価損を前回予想より317億円追加計上(累計354億円)することにより、前回予想より185億円の減収、335億円の減益を見込んでいる。

 開発事業は、SPCで保有する物件の売却を行うことで、前回予想より105億円の増収、125億円の増益を見込んでいる。

減損損失342億円、エクイティ出資評価損544億円計上

 三菱地所は同日、平成22年3月期に減損損失342億円、エクイティ出資評価損544億円を計上すると発表した。減損損失は、時価が著しく下落した資産、収益性が著しく低下した資産の減損損失を計上したため。エクイティ出資評価損は、出資先SPCの資産価値が著しく下落していることが顕在化したため。

(牧田 司 記者 2010年3月26日)